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韓米新政権の相性は? 対北朝鮮政策の分かれ道

韓米新政権の相性は? 対北朝鮮政策の分かれ道

Posted October. 26, 2012 09:09,   

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11月6日に実施される米大統領選挙が予測不能の超接戦の様相を見せ、韓半島の「安保方程式」も複雑になっている。12月19日に行われる韓国の大統領選挙で誰が当選し、米政府とどのような関係を結ぶのか、これに北朝鮮がどのように対応するのかによって、韓半島の安保情勢が大きな変化を迎えるものと予想される。

●韓米新政府の「相性」が鍵

米共和党のミット・ロムニー候補は「強い米国」を掲げ、強力な外交安保政策を標榜する。北朝鮮に対しても強硬姿勢だ。ロムニー氏は、北朝鮮に対する食糧支援を「賄賂提供」とし、「北朝鮮と取り引きする民間企業や銀行に制裁を加え、北朝鮮の核を完全に除去する」と述べた。11月8日の共産党大会で発足する中国の習近平体制にもロムニー氏は攻勢的に出ると見え、北東アジアの「G2対決」も一層激化し得る。

一方、民主党候補のオバマ大統領は、「挑発に対する補償はない」として「戦略的忍耐」を掲げたが、再選に成功すればより自信を持って「アメ」と「ムチ」を並行させる可能性が高い。バランスの取れた外交政策を好むオバマ氏としては、政権2期を迎えて新たな対立を生むよりも、対策づくりに重点を置くものとみえる。

カトリック大学の馬相潤(マ・サンユン)教授は、「米国の北朝鮮政策は継続性があるが、ロムニー氏が当選すれば、少なくともより強いトーンとレトリックを使うことになり、米朝関係に問題が生じる恐れがある」と見通した。

韓国の大統領候補は、李明博(イ・ミョンバク)政府より柔軟な北朝鮮政策を提示している。しかし、「南北間の信頼回復」を優先する与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補が、「北朝鮮との協力」を前面に掲げる野党民主統合党(民主党)の文在寅(ムン•ジェイン)、無所属の安哲秀(アン•チョルス)候補に比べて相対的に強硬な北朝鮮政策を展開するものとみえる。

鍵となるのは韓米の新政府がどのような組み合わせになるかということだ。両国の大統領選の結果は、①米共和党−韓国与党、②米共和党−韓国野党、③米民主党−韓国与党、④米民主党−韓国野党の4つの組み合わせになる。

両国の政党の性格は、①と④が保守右派と進歩左派で類似性が高く、②と③はすれ違う組み合わせだ。専門家たちは、②「米共和党−韓国野党」の場合が最も対立する素地があると分析した。③「米民主党−韓国与党」の場合、オバマ大統領と李明博大統領の関係からわかるように、政策協調には大きな困難はないものと予想される。

●2013年、北朝鮮の選択は?

北朝鮮の金正恩(キム•ジョンウン)労働党第1書記は権力継承後、米国とは関係の改善を模索しており、韓国には「交流しない」としながらも、直接の衝突は避けている。金第1書記にとっては、住民の忠誠心を引き出すことで権力の安定を図ることが急務だ。

このため、④「米民主党−韓国野党」の組み合わせが最も好ましい。韓国の新政府が北朝鮮との速やかな関係改善を推進すれば、オバマ氏も北朝鮮との対話を図るものとみえる。一方、北朝鮮にとって①「米共和党−韓国与党」の組み合わせが最悪だ。北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン•ムジン)教授は、「この場合、北朝鮮は核•ミサイル実験や軍事行動などの『瀬戸際戦術』を使用するだろう」と憂慮した。

韓米に性格の異なる政府が発足すれば、北朝鮮は選別的な関係改善に乗り出すことができる。東国(トングク)大学の金榕鍱(キム•ヨンヒョン)教授は、「『米民主党−韓国与党』が勝利すれば、北朝鮮は米国との直接取り引きを希望するだろう。反対に、『米共和党−韓国野党』が勝てば、韓国に依存する可能性がある」と指摘した。



will71@donga.com