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貿易大国の日本が揺れる…上半期44兆ウォンの過去最高の赤字

貿易大国の日本が揺れる…上半期44兆ウォンの過去最高の赤字

Posted October. 23, 2012 03:36,   

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日本が2012会計年度の上半期(4〜9月)に、過去最大の赤字となった。世界経済の低迷を受け、輸出は減少した上に、火力発電用原料を中心とした輸入が大幅に伸びたためだ。

22日、日本財務省が発表した貿易統計によると、上半期の貿易収支は計3兆2190億円の赤字となった。輸出は2%減少した計32兆1600億円、輸入は2.6%増の35兆3790億円だった。

日本の半期別貿易収支の赤字が3兆円を越えたのは、比較可能な1979年以降初めてのこと。昨年上半期以降3半期連続して赤字となり、「貿易大国」日本の名声は、いまや昔のものになっている。

輸入が伸びたのは、昨年3月の東日本大震災や福島原発事故後、火力発電用原油と液化天然ガス(LNG)の需要が大幅に伸びたためだ。昨年上半期に比べ、LNG輸入は24.3%、原油輸入は8.3%が伸びた。通信機器の輸入も35.2%が伸びた。

一方、世界経済の低迷を受け、輸出は大幅に減少した。輸出の減少幅は、船舶13.2%、電子部品8.3%などだった。特に、尖閣諸島(中国名=釣魚島)を巡る対立で、中国向け輸出が激減した。中国向け輸出は14.1%減り、4ヶ月連続して減少した。

9月の貿易収支は、5486億円の赤字で、3ヶ月連続の赤字となった。9月基準では過去最大の赤字だ。

日本企業各社の景況感も早いテンポで冷え込んでいる。読売新聞が最近、日本主要企業119社を対象に調査し、22日付けで報じた結果によると、「景況感が悪化」と回答した企業は18社で、4月の調査(1社)と昨年10月の調査(2社)の時より大幅に増えた。「横ばい」と答えた企業も90社と、同期間の42社と47社より大幅に増えた。

企業各社は、景気悪化の要因(複数回答)として、「中国など新興国経済の減速」(76社)や「欧州財政・金融危機」(70社)などを取り上げた。企業各社は、輸出環境の改善に向け、経済の環太平洋経済パートナーシップ協定(TPP)などの自由貿易の推進や円高食い止めの対策をまとめるべきだと呼びかけた。

日本政府はまず、市場に資金を供給し、景気の下支えをする計画だ。この場合、円高をある程度食い止めることができ、企業の輸出競争力に役立つものと期待している。

前原誠司・日本経済財政相兼国家戦略担当相は21日、フジテレビとの会見で、「世界が通貨緩和の基調を見せているなか、日本の通貨は(まだ、景気活性化に)十分ではない」とし、「約2000億円を市場に投入する計画だ」と明らかにした。しかし、2000億円をどう調達するかについては、具体的に明らかにしなかった。

これに先立って、野田佳彦首相も17日、臨時閣僚会議で緊急経済対策をまとめるよう指示した。日本銀行も30日、金融政策決定会議を開き、国債などの資産買い付け基金を5兆〜10兆円増やし、市場に金が出回る対策について検討することにした。

政権与党の民主党が、原発比重を減らすことを決めている以上、火力発電用原料輸入の増加は当分、避けられない。従って、貿易収支は当面悪化するものと見られる。

しかし、貿易収支に所得収支などを合計した経常収支は、黒字を続ける見通しだ。所得収支には、利息や配当などが含まれるが、日本の純国際投資額は昨年末基準で253兆円と、日本国内総生産(GDP)の50%を越えるほど膨大な金額となっている。



lovesong@donga.com