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盗撮されるハリウッドスター感覚、新婚写真の新トレンドに

盗撮されるハリウッドスター感覚、新婚写真の新トレンドに

Posted October. 13, 2012 07:14,   

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「ハリウッドのスターカップルみたいに撮ってください」

結婚式を控えているオさん(26)は、数日前、新郎と結婚イメージ写真を撮影するため、普段着で街に出た。パパラッチ感覚のスナップ写真を撮るためだ。オさんは、普段着で結婚相手の男性とデートを楽しんだ。カフェに座って茶を飲んで、バスで会話を楽しんだ。

二人の日常的な姿は、至る所で隠れていたパパラッチスナップ写真を専門とするスタジオのカメラマン3人が、隠密にカメラに収めた。6時間にわたって35万ウォンを払って撮った写真は全部で2000カットあまり。オさんは「ウェディングドレスを着て人為的に演出した写真が嫌だったので、パパラッチスナップを頼んだけど、雰囲気がとても自然だった」と話した。

子供の1歳誕生日や臨月、結婚式など特別な日に営業をしていたスナップ写真業者らが、日常の瞬間にまで浸透している。隠し撮りしたような雰囲気を醸し出す「パパラッチスナップ」が人気を集めている。ハリウッドスターはパパラッチに願わない場面を撮られるが、「パパラッチスナップ」は撮られる人が要請しているところが違うだけだ。料金は1時間20万〜30万ウォン程度。

国内には10あまりの業者が活動している。パパラッチスナップが人気を集めると、最近はソウル市内の仁寺洞(インサドン)、大学路、明洞(ミョンドン)、三清洞(サムチョンドン)、ソレマウル、江南(カンナム)駅、街路樹通りなど、人気撮影スポットで組まれた「パパラッチルート」まで登場した。

2010年6月からパパラッチスナップを撮影しているフォトスタジオ「パパラッチ」は、開店2年で月商800万ウォンを上げている。同店のクォン・ホンソン代表(33)は「最初は結婚を控えたカップ客が中心だったが、最近は大学生カップル、中年夫婦、シングル女性客もいる。ソーシャルコマースを使って割引販売をしてからは、低い年齢の客も増えた」と話した。同店は、国内のウェディング業者と提携し、中国人や日本人向けのパパラッチスナップを韓流商品として販売している。

フォトスタジオや結婚式場だけでなく、カメラマンが新婚旅行まで同行する「ハネムーンスナップ」も登場した。業者らは、イタリアの各都市をはじめプラハ、パリ、ボラカイ島など韓国人に人気のハネムーン旅行先に長期滞在しながら営業をしている。ハネムーンスナップも、ビーチや都心で普通にデートしている姿を撮影する。

専門家らは、パパラッチスナップ写真の流行について、存在感をアピールするため自分撮りをする心理からもう一歩踏み込んだ現象と分析した。人為的にポーズを取っての自分撮りではなく、自分も気づかなかった自然で魅力的な姿を撮られたい気持ちをつかんだものだという。

ソウル大学の郭錦珠(クァク・グムジュ)心理学科教授は「だれでも芸能人になれるからだ。芸能人みたいに見られたいためにパパラッチショットにこだわるのは問題は」と指摘した。



salthj@donga.com