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「河野談話は当時内閣の意志」 河野洋平氏が日本紙に語る

「河野談話は当時内閣の意志」 河野洋平氏が日本紙に語る

Posted October. 09, 2012 08:52,   

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1993年のいわゆる「河野談話」を通じて、日本軍慰安婦の動員の強制性を認めて謝罪した河野洋平元官房長官が、「日本が慰安婦問題を否定すれば、国家信用を失う恐れがある」と警告した。河野氏は8日、読売新聞の連載「時代の証言者」のインタビューで、談話発表の過程を説明し、このように明らかにした。日本の保守政治家たちが河野談話の修正を取り上げて以降、河野氏が直接見解を明らかにしたのは初めて。以下はインタビューの主な内容。

「1992年7月、加藤紘一官房長官が慰安婦に関する調査結果を発表、謝罪した。軍当局による慰安所の設置と運営、日本軍の車両での女性移送などの事実が省庁の文書で確認された一方で、募集方法など『強制徴用』を裏づける資料は見つからない。加藤さんの後任の私が警察、防衛、外務、文部、厚生、労働の各省庁に更に調査を依頼したが、大変だった。元慰安婦本人からの聞き取りも難航した。

徐々に心を開いた16人が、『出所や中身は公表しない』との約束で口を開いてくれた。(誰なのか分かれば)本人だけでなく親族が皆、白い目で見られた環境ゆえだった。

『日本の軍人が威嚇して女性を連れていった』『工場で下働きの仕事だとだまされた』『日によっては20人を超す兵隊の相手をさせられた』『敗走時は置き去りにされた』といった慰安婦の痛ましい体験が語られた。軍には逆らえない状況下で、総じて「強制性」を認めるべき内容だと判断した。

証言を読んだ宮沢喜一首相は衝撃を受けていた。私が発表した談話は、日本と韓国だけでなく米国の国立公文書館などの資料も慎重に検討したものだった。宮沢内閣が責任で決めた「内閣の意志」だ。閣議決定はしなかったが、その後の全ての自民党政権も民主党政権も踏襲してきた。

にもかかわらず、紙の証拠がないからといって戦後半世紀が超えて今も苦しむ女性の存在や戦争中の悲劇までなかったと言わんばかりの主張には、悲しみさえ覚える。アジアのみならず欧米諸国からも日本の人権意識が疑われ、国家の信用を失いかねない」



bae2150@donga.com