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郭魯鍱教育監の有罪確定、教育政策の修正は必至

郭魯鍱教育監の有罪確定、教育政策の修正は必至

Posted September. 28, 2012 08:49,   

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混乱を心配するという言葉はみんな一緒だった。残念で極まりないという表現も似ていた。一見すると、共通点が多いようだが、教育現場で出てきた声はまちまちだった。郭魯鍱(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監の退陣で教育界にまたも葛藤や対立が避けられないことを示す。26ヵ月間、左派教育の実験で結局これまで教師、生徒、父兄だけが不便を強いられたのではないかという非難と共に。

最高裁判所2部(主審・李尚勲最高裁判事)は27日、郭魯鍱被告(58)に懲役1年の実刑を言い渡した原審を確定した。10年6月にソウル市教育監選挙を控えて立候補を辞退した朴明基(パク・ミョンギ)元ソウル教育大学教授(54)に2億ウォンを渡した容疑だった。郭被告は判決直後、教育監職を失った。28日に拘束収監され、残り刑期の8ヵ月を服役することになる。

裁判部は、「郭被告が朴元教授に2億ウォンを渡した動機や経緯、手段と方法を総合すると、候補辞退の見返りとして2億ウォンを渡した点が認められる」とし、「(郭教育監は)経済的に大変な朴教授を助けるためにカネを与えたと主張しているが、資金伝達の主な目的は辞退の見返りだ」とクギを刺した。また、「候補辞退による見返りとして金銭や利益を提供するのを禁じる現行の公職選挙法232条1項2号も憲法に反しない」と判断した。

裁判部は、郭氏からカネをもらった朴元教授に懲役1年6ヵ月と追徴金2億ウォンを言い渡した原審を確定した。カネを伝達した姜慶善(カン・ギョンソン)韓国放送通信大学教授(59)に対しては、候補者辞退の見返りとしてカネを渡したと断定し難いとし、罰金2000万ウォンを言い渡した原審を破棄して事件をソウル高裁に送り返した。

郭氏の退陣でソウル市の教育は、李大寧(イ・デヨン)権限代行が受け継ぐことになった。12月19日の補欠選挙までだ。同氏は郭氏が進めた無償給食、学生人権条例、革新学校にブレーキをかけるものと見られる。

このため、早速来年中学2年生まで拡大しようとした無償給食が計画通りに施行されるか未知数だ。李大寧権限代行は、「予算が無いのに、無理に拡大するわけにはいかない」と話している。

学校の学則制定改正の動きも予想される。小中等教育法が改正されて教育監の学則認可権が廃止されたが、教育庁の方針のため、学校は頭髪・服装の自由を制限するなどの間接体罰の許容をはばかってきた。

革新学校も同じ。郭氏は任期内に300校を革新学校に指定するという目標の下で、これまで59校に最大2億ウォン(年間)を支援した。李権限代行は「特恵」だとして、予算削減の方針を示唆した。

結局、生徒、父兄、教師は混乱するほかない。もし、再選挙で李権限代行と異なる性向の教育監が当選すると、教育政策はまた変更される可能性が高い。ソウルのA高教師は、「一貫して維持されなければならない教育政策が頻繁に変わるので、どうしたらいいか分からない」と話した。



yena@donga.com jks@donga.com