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韓国勢、「価格の割りに高品質」を全面に、フランスの国際モーターショー

韓国勢、「価格の割りに高品質」を全面に、フランスの国際モーターショー

Posted September. 28, 2012 08:49,   

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「危機こそチャンスだ」。

27日(現地時間)、フランス・パリのポルトドゥベルサイユ博覧会会場で開幕した「2012、パリ国際モーターショー」では、年間1300万台規模の欧州自動車市場を巡り、戦場さながらの競争が繰り広げられた。午前7時30分、日本のスズキを皮切りに計44社の自動車や部品メーカー各社は、15分間ずつ与えられた発表時間中、新車PRのために声を上げた。目標はただ一つ。長期的な不況の泥沼に陥っている欧州での生き残りだ。

●先制攻撃に乗り出したドイツ勢

ドイツ自動車メーカー各社は、パリモーターショー開幕前日の26日から、事前行事を開き、先制攻撃に乗り出している。モーターショー前日にパリのプレシネホールで開かれた「フォルクスワーゲングループの夜」は、グループ傘下の12件のブランドを率いている幹部役員が大勢出席して新車を披露した「小さなモーターショー」だった。

イベントの主役は、フォルクスワーゲンの代表モデルである第7世代「ゴルフ」。経済性を強化した新型ゴルフは、従来のモデルより重量を100キロ減らし、エンジンの効率性は約20%改善した。ハッチバッグモデルが人気の欧州市場攻略の尖兵だ。フォルクスワーゲングループのウルリッヒ・ハッケンベルク研究開発総括副会長は、ライバルモデルとして現代起亜(ヒョンデ・アジア)自動車の「i30」と「シード」を名指した。

BMWは、高級ブランド売場が所狭しと並んでいるパリのジョージ5丁目にブランドショップをオープンさせた。自動車メーカーが、この町に出店したのは今回が初めて。不況にも関わらず、ブランド品の消費は減っていないことに着目したのだ。ルイヴィトンやカルティエなどの高級ファッションブランドとBMWとを一緒にショッピングさせる試みだ。

●反撃に出たフランス、ニッチ市場を狙う韓国

深刻な低迷に落ちているフランス自動車メーカー各社は、パリモーターショーを機に、反撃に乗り出している。フランス最大手自動車メーカー・ルノーグループの欧州内での販売台数は、年明けから8月まで16.3%、PSAプジョーシトロエンは13.5%が減少した。高級車はドイツ車に、大衆車は韓国車に市場を奪われたためだ。

ルノーは代表的小型車「クリオ」の新型を発売し、同車をフランスだけでなく、中国やブラジルでも生産することを決めた。PSAは、小型車「208」など40種あまりの新車を出展し、物量攻勢に乗り出す一方、ジェネラルモーターズ(GM)との新車共同開発計画を発表した。

韓国自動車業界にとっては、欧州の景気低迷が好材料となっている。「価格比価値が高い」ことを強調するマーケティング戦略が、不況とあいまって成長を率いている。

現代自動車は、パリのシャルルドゴール空港から市内中心部へと繋がる約30キロの区間に、20あまりの広告版を設置した。パリモーターショーでは、ハッチバック「i30」の3ドアモデルやスポーツユーティリティ車両(SUV)「トゥーソンix」、水素燃料電池車(FCEV)の量産型モデルを、世界初に公開した。

4年ぶりにパリーモーターショーに参加した双龍(サンヨン)自動車は、SUV「レクストンW」と「コランドC」の欧州での販売を開始した。電気コンセプトカー「e−XIV」も披露した。双龍自動車の李裕一(イ・ユイル)社長は、「SUVを大量に投入し、欧州市場を攻略する計画だ」と主張した。

一方、ルノーグループのジルノルマンアジア太平洋地域総括副会長は、「ルノー三星(サムスン)自動車は厳しい時期を送っているが、売却する気はない」とし、「ルノー三星自動車の再生計画を通じ、様々な方法で安定化させる」と明らかにした。氏は、「最近、ルノー三星車の持分を持っている三星カード側と会って、共同マーケティングなどについて意見を交わした」とし、「ルノーグループのカルロス・ゴーン会長も、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)社長と協力方策について話し合ったようだ」と述べた。



gene@donga.com