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既存より100倍速いインターネット、ETRI研究グループが新技術開発

既存より100倍速いインターネット、ETRI研究グループが新技術開発

Posted September. 26, 2012 06:59,   

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「正解は必ずある」

約2年間、韓国電子通信研究院(ETRI)の研究員らが呪文のように繰り返した言葉だ。ETRI次世代通信研究部門光インターネット研究部光加入者研究チームの研究員16人は、10年3月から従来の商品より100倍早い光インターネット研究に着手したが、最近技術の開発に成功した。2年間夜勤に明け暮れ、週末まで返上する戦争のような日常の中で誰も文句を言わなかった。成功を疑わなかったためだ。

金興南(キム・フンナム)ETRI院長は、「研究課題の正解は必ず存在する。そしてそれを我々と米アップルの研究グループのどっちが先に探し出すかの勝負だという気持ちで研究に臨んだら、期待より早く成果をあげることができた」と話した。

●「アジュンマ」研究員の覇気

ETRIの光インターネット技術は、専用の光波長を利用して現在より100倍早いインターネット速度を誇る。5GB(ギガバイト)級の映画1本をダウンロードするのに、現在の技術では6分40秒以上かかるが、新技術が商用化されれば4秒あれば十分だ。

ただし、新しい国際標準を提示する研究結果であるため、技術を世界的に認めてもらうためには、国際電気通信連合傘下の標準専門化グループを説得しなければならない。イ・サンスETRI責任研究員は、「光インターネット分野は装備間の連動性が重要であるため、標準専門家グループの同意を取り付けることができないと、技術自体を認めてもらうのが難しくなる」と説明した。

縄張り意識が強いことで有名な標準専門家グループを説得した主人公は、覇気で武装した大韓民国の代表「アジュンマ(おばさん)研究員」だった。昨年5月、ソウルで行われた標準化グループ会議に参加したイ・ジヒョン主任研究員(34・女)は、「技術内容を理解できない」という専門家の冷めた反応にも戸惑わなかった。殆どが経歴30年以上になるベテランの同グループは、席に座って文書を検討する方式で会議を行ってきた。「だから理解し難い」と思った李氏は、了解を得た上でホワイトボードに技術開発の過程と意味を書き下した。このような積極的なプレゼンテーションは、標準専門家グループ会議で初めてある「型破り」で、この事を契機にETRIは国際標準化グループで認められる組織に生まれ変わった。

●若手の発想の転換

韓国生産技術研究院のキム・セグァン首席研究員(40)が開発した「エコ・マグネシウム」と「エコ・アルミニウム」は、製造過程で温暖化ガスを排出せず、合金の強度を押し上げたおかげで、関連業界では「21世紀型錬金術」と評価される。現在、米国のボーイングをはじめ、グローバル航空機および自動車メーカー8社がこの技術を移転してもらうために列を作っている。

金首席研究員は、成均館(ソンギュングァン)大学博士課程時代だった02年から合金開発の研究に取り組んできた。同氏は、「本来、合金とは金属同士を結合させる過程だが、ある日、発想を転換して金属のマグネシウムに非金属の酸化カルシウムを結合させてみた」とし、「非金属素材ができると考えて実験を繰り返したが、予期できなかった強度を持った新しい合金が開発されて私もびっくりした」と話した。世界のアルミニウム素材市場は約200兆ウォン規模で、エコ・アルミニウム技術が商用化されると、関連企業が払うロイヤルティだけで年間数兆ウォンに達する見通しだ。

●無謀な?勇敢な!挑戦

韓国建設技術研究院(建技研)は世界で最も長くて経済的なコンクリート橋梁技術を開発した。同研究院SOC性能研究所のキム・ビョンソク所長は、「世界のコンクリート市場で韓国は中上位圏にとどまっていた」とし、「工事費は20%減らし、橋梁の寿命は200年まで確保してこそ、フランスや米国などとの競争を勝ち抜いて海外入札を勝ち取ることができると思い、今回の研究課題に着手した」と説明した。

研究グループのこのような目標は、最初はやや無謀に思われた。予算を賄うのも簡単でなかった。しかし、研究グループは「やってみせる」という気迫で研究院の内部から政府の関係省庁、国家科学技術委員会、国会などを回りながら審査を受けた。そして、ちょうど2年間研究を重ねた末、誰もが不可能だと考えていた技術を開発した。

同研究院は今後、技術移転を希望する国内建設会社と共にベトナムやインドネシアなど東南アジアへ進出し、島と島を結ぶ橋梁を建てる計画だ。



jhk85@donga.com