Go to contents

中国、離於島に無人機監視システムを構築か

中国、離於島に無人機監視システムを構築か

Posted September. 25, 2012 08:20,   

한국어

中国が、韓国の離於島(イオド)などアジア周辺国と領有権争いをしている地域に、2015年までに無人機監視・モニタリングシステムを構築することを決めた。これは、中国が一方的に管轄権を行使するということを意味し、実行過程で対立が予想される。主な領有権争い地域には、離於島(中国名・蘇岩島)、尖閣諸島(中国名・釣魚島)、そしてフィリピンが実効支配しているスカボロー礁(中国名・黄巌島)が含まれる。

中国国家海洋局海域管理司の于青松社長は、12次5ヵ年計画(2011〜2015年)期間、沿岸の各省に無人機遠隔監視・モニタリング基地を建設する予定であると明らかにしたと、新華社通信が23日、伝えた。

于社長は、「監視内容と範囲を拡大し、黄巌島や釣魚島、蘇岩島、西沙、中沙、南沙群島の付近の海域を含む全域の管轄海域に総合的な管理コントロール体制を確立する予定だ」と明らかにした。

無人機は、縦横10センチの物体でも鮮明に撮ることができ、連続16時間以上飛行できるなど機動性が良く、コストが安く、効率が高いと同通信は伝えた。

中国は江蘇省連雲港で無人機監視・モニタリングシステムの試験に成功した。試験基地は2機の無人機と監視モニタリングデータ処理設備などを備えている。これによって、連雲港付近の海域と約10の島、1000平方キロメートルの養殖場海域などのデータを収集した。このような試験を基に、沿岸の各省に無人機基地を構築するという計画だ。

中国海洋当局が日中間の尖閣紛争を口実に、自国が領有権を主張する管轄海域に対する監視・モニタリングを強化する動きを見せたことで、韓国など周辺国との対立が憂慮される。

韓国外交通商部関係者は、「報道内容に関して中国に事実確認を要請する」とし、「事実なら韓国海域に対する管轄権行使の動きと見るほかない」と述べた。韓国主権に対する明白な侵害であり、対応せざるを得ないということだ。

中国は2006年から離於島を自国領土と主張し始めた。また、海洋監視船の定期巡察の海域に離於島を含め、実際、最近数回にわたって、離於島海域に海洋監視船を進入させた。

延世(ヨンセ)大学国際学大学院の李政勲(イ・ジョンフン)教授は、「離於島問題は、韓中間の西海(ソヘ・黄海)の排他的経済水域(EEZ)の設定に大変重要な問題であり、『韓中版尖閣紛争』になる可能性がある」と憂慮した。また、「フィリピンやベトナムも中国との領土紛争では断固たる態度を取っている」とし、「十分な準備が必要だ」と強調した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は24日、「政府は最近、独島(ドクト、日本名・竹島)と離於島に対する警備を一層強化している」と明らかにした。李大統領は同日午後、釜山(プサン)海洋警察署の専用埠頭で開かれた第59回「海洋警察の日」記念式で、「北朝鮮の海上挑発の脅威が続く中、最近、北東アジア海域に緊張感が高まっており、一時も緊張を緩めることはできない」と述べた。李大統領は、済州(チェジュ)南方EEZを守る海洋警察の3000トン級「朱雀艦」の就役式にも出席した。



mungchii@donga.com ddr@donga.com