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性犯罪者の8割が高卒、問われる性教育のあり方

性犯罪者の8割が高卒、問われる性教育のあり方

Posted September. 11, 2012 07:30,   

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「性犯罪対策が数え切れないほど打ち出されても、その気になって襲い掛かってくる人を止める手はありません。人を欲求を満たす対象ではなく人格体として見るようにする教育の力が何よりも求められます。学校できちんとした性教育を受けた人がいますか」

9歳の娘のナヨンちゃん(仮名)がチョ・ドゥスンに性的暴行を受ける悲劇を経験した父親は、意外な性犯罪予防策を示した。父親は最近、全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)の女児性的暴行事件など相次ぐ性犯罪に関連し、本紙の記者と会って「結局正しい性教育が答えだという気がした」と話した。

韓国社会は今現在、青少年にきちんとした性教育を行っているのだろうか。男女の身体の違い、妊娠、出産など生物学的な説明に偏ったまま、性的関係が男女間の愛と相互尊重をベースにした人間関係であるということを教えることを疎かにしているのではないか。

本紙は5日、ソウル市内の小中高生285人をアンケート調査した結果、男子高校生(100人)の66%が「性欲を強制的にでも解消したいという衝動を感じたことがある」と答えた。全体調査対象では28.4%がそのように答えた。

「性教育担当教師が進めた性欲解消方法が効果があったか」という質問に対してはそうだ(「非常にそうだ」を含めて)と答えた生徒は23.5%にすぎなかった。男子高校生の中で52.6%が児童青少年が登場するポルノを見た経験があると答えた。

しかし、学校の性教育の内容の中で性犯罪予防など、実質的な内容は十分でなかった。男女の身体の違い、妊娠、出産など、生物学的な説明が殆どだった。生徒らは性に関する情報を得る方法について59.7%が学校の性教育だと答えて、インターネットより3倍以上多かった。内実のある性教育への生徒のニーズを学校が十分満足させていないわけだ。

昨年、性的暴行の加害者の79.2%は高卒以上の学歴だ。32.9%は大学まで卒業している。性犯罪者が羅州事件の加害者のコ・ジョンソク容疑者(23)のように、正常な学校生活ができなかったはずだという予想と違い、性犯罪者の殆どが正規教育を受けている。東国(トングク)大学警察行政学科のクァク・キョンデ教授は、「学歴が高くても、学生時代にきちんとした性教育を受けていなかったら、性犯罪抑止能力を身に付けられないという証拠だ」と指摘した。

専門家らは、性教育が性犯罪の予防と男女間の望ましい関係形成に焦点を合わせるべきと指摘する。明知(ミョンジ)専門大学青少年教育福祉学科のナム・スンヒ教授は、「性教育が男女間の生物学的な違いだけを並べ、どのように行動したらいいかということは説明しないので、かえって犯罪を正当化するように誘導する側面がある」とし、「性に対する誤った認識や振る舞いを正す方向へ学校の性教育を全面的に再整備する必要がある」と強調した。



neo@donga.com