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アップル、三星ギャラクシーS3などの4種を追加提訴

アップル、三星ギャラクシーS3などの4種を追加提訴

Posted September. 03, 2012 08:54,   

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先月24日(現地時間)、デザイン特許侵害訴訟の評決で完勝したアップルが、「『コピーキャット(Copy Cat=模倣者)』製品が次々に押し寄せている」とし、「ギャラクシーS3」や「ギャラクシーノート」など、三星(サムスン)電子の最新スマートフォンを追加提訴した。

2日、電子業界や外国メディアによると、アップルは米カリフォルニア州・サンホセ連邦北部地方裁判所に、三星電子のスマートフォンやタブレットPCなど、計22種が自社の技術やユーザー環境(UI)関連特許8件を侵害したという内容の告訴状を提出した。これは、評決の終わったデザイン特許訴訟とは別途に、2月にアップルがギャラクシーS2などの三星電子の製品18件を対象に提出したものを見直し、ギャラクシーS3、ギャラクシーノート、「ギャラクシーノート10.1」の最新製品4種を追加した。

電子業界はアップルが今回追加したギャラクシーS3などの4種に対し、特許訴訟のほか、近いうちに販売差し止め仮処分申請も行うだろうと見込んでいる。今回の訴訟に含まれた4種は全て、発売から2、3ヵ月しか経っていない三星電子の主力モデルであり、販売差し止めが認められれば、三星電子の米市場への攻略に少なからぬ打撃を与えかねない。

アップルが侵害したと主張した特許は、△電話番号や電子メールのアドレスをタッチして電話をかけたり、電子メールを発送、△キーボードを打ち込む際、出来上がった言葉を提案、△留守番電話の管理、△最近、入力または使用した内容の提示、△押してロックを解除、△機器同士の非同期式データの同期化、△コンピューターシステムでの情報統合検索の8件だ。

このうち、情報統合検索特許は、今回、裁判を担当しているルーシー・コー判事が2月、三星電子のギャラクシーネクサスの侵害事実を認め、販売差し止め予備判決を下したことがあり、侵害と認められる可能性が高い。また、電話番号や電子メール伝送技術も、三星電子と同様にアンドロイド運営体制(OS)を使用している台湾のHTCが、該当特許を侵害したという、米国際貿易委員会(ITC)の予備判決が下されたことがある。電子業界は今回の訴訟対象の複数の特許は、三星電子だけでなく、アンドロイド陣営のスマートフォンメーカーの大半が採用しており、波紋が大きいだろう見ている。

一方、米紙ウォールストリートジャーナルやブルームバーグニュースなどの外国メディアは、アップルの追加訴訟が三星に及ぼす波紋は、いまのところ予測しづらいという慎重な姿勢を見せている。今回の裁判は来年から審理を開始し、来年下半期(7〜12月)に判決が出るものと予想されるからだ。

そのカギは販売差し止め如何に掛かっている。アップルは最近、評決が下されたデザイン特許訴訟を提起しながら、ギャラクシーS3に対する事前の販売差し止めを申請したが、ルーシー・コー判事はこれを受け入れなかった。しかし、一度、評決結果が出た後であり、判断が変わる可能性もあるという見方も出ている。

三星電子は、アップルの訴訟拡大に関する公式論評の中で、「市場競争より訴訟を全面に出して、革新を制限しようとすることは大変残念だと思う」とし、「消費者らが三星の革新的製品を選ぶことに問題がないよう、法的に対応する方針だ」と明らかにした。



nex@donga.com witness@donga.com