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「丈の短いファッション、素敵じゃない?」 ミニスカート考案者が語る美学

「丈の短いファッション、素敵じゃない?」 ミニスカート考案者が語る美学

Posted August. 28, 2012 09:16,   

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21歳だった1955年、英ロンドンのキングスロードに初の洋服店「バザール(Bazaar)」をオープンしたマリー・クワント夫人(78)は、丈が短く体に張り付くスタイルのスカートを披露した。そして、自身の好きな自動車ブランド「ミニ(Mini)」から名を取って「ミニスカート」と名づけた。浅はかだと悪くいう言う人もいたが、ミニスカートは飛ぶように売れた。そして、女性解放のシンボルとなった。

クワント夫人は、東亜(トンア)日報との電子メールでのインタビューで、最近目覚しく発展を遂げている韓国のファッションに驚きを示した。現在、英南部のサリーに住んでいるクワント夫人は最近、初の自伝「女性を完成させた女性、マリー・クワント」を発行した。韓国メディアとのインタビューは今回が初めてだ。

クワント氏は、「私が発明したミニスカートをいち早く受け入れた韓国はもはや『ファッションゲーム』の先頭走者になっている」と評した。韓国でのミニスカートは1968年、歌手の尹福嬉(ユン・ボクヒ)氏が初めて履き、流行させたといわれている。クワント夫人は特に韓国を始め、世界でミニスカートよりさらに短い、いわば「超マイクロスカート」ファッションが流行っていることについても、「女性の奇麗な足を見せられるのは、すばらしいことではないか」と聞き返した。

「ミニスカートとホットパンツは、マクシースカート(足首までくるロング丈のスカート)への反感から出たんです。1950年代に登場したマクシースカートは陳腐な気がしてそのスカートの布をちょん切り、ホットパンツやミニスカートを作りました。ココ・シャネル(フランスのデザイナー)は、女性の足はブスだと主張し、ミニスカートを嫌いましたが、私は女性の足こそ素敵だと思ったわ。そして、素敵な足を露にできるミニスカートのほうが、一際素敵だと考えました」

クワント夫人は、ミニスカートのほか、ウォータープルーフ(防水)マスカラやボブカットなどを次々と披露し、古い慣習やタブーに挑戦してきた。高齢にもかかわらず、相変わらず活発な活動を行っている。夫人の名前から取ったメイクアップブランド「マリークァント」は現在、日本企業が買収し、日本だけで200あまりの店舗が運営されている。

好きなファッションブランドを取り上げてほしいという質問に対しても、躊躇わなかった。「バーバリーやシャネルは何時も格好良く、クロエは興味深い、さらにラルフローレンは嗜好合う」と答えたクワント氏は最近、最も素敵なブランドとして、英バーバー(Barbour)を取り上げた。クワント夫人は今年、米時事週刊誌「タイム」により「最も影響力のあるファッションアイコン100人」に選ばれた。

クワント夫人は、新しいアイデアをどこから手にするかという質問に対し、「退屈さ」と答えた。これまでの考え方やファッションに対し、変化を渇望すれば、革命のような発明品が生まれるという。「ファッション」の定義を尋ねると、「退屈になる前に変えること」と主張した。毎朝、服選びのために、タンスの前でうろつく世界の女性たちに対し、心のこもったアドバイスをした。

「タンスの中に着たい服がなければ、思い切って諦めなさい。その代わり、外に出て新たしい服を選びなさい。絶えず新たなファッションに挑戦すれば、自分に似合う服を選ぶことができるでしょう。ファッションを巡る知識も早いテンポで増えることになりますよ」



salthj@donga.com