Go to contents

中国出張中に不明の北朝鮮外交官、理由巡り憶測飛び交う

中国出張中に不明の北朝鮮外交官、理由巡り憶測飛び交う

Posted August. 17, 2012 07:55,   

한국어

中国への出張中に行方不明になったロシア駐在北朝鮮大使館の外交官はどこに消えたのか。

外交通商部当局者は4月、北京で突然行方不明になった駐ロシア北朝鮮大使館の3等書記官A氏(51)の行方だけでなく、韓国政府に亡命を申請したA氏家族3人の入国問題について、16日現在、何も明らかにしていない。

A氏の所在がまだ把握されていない状況で、この件がメディアに報道されたため、政府内部では困惑している様子だ。A氏家族の亡命申請がA氏の身に影響を及ぼす可能性も憂慮されている。

家族は、A氏が北朝鮮に捕えられ、粛清されたと見ている。A氏が出張中に計画的に脱出を図ったり、北朝鮮政権に反対する試みをして発覚した可能性もある。しかし、政府関係者は、「A氏の意図が分からない」とし、A氏が別の理由で潜伏した可能性も排除していない。

A氏家族は4月に亡命を申請して以降、4ヵ月が経過してもまだ韓国に入国していない。北朝鮮と密接な関係を維持してきたロシアが、北朝鮮の強い反発で出国許可を出していないものとみえる。このような状況が長期化する場合、A氏家族の亡命が、ロシアと韓国、北朝鮮間の外交問題に飛び火する素地もある。

北朝鮮は今年5月、カンボジアの北朝鮮飲食店で働く女性の脱出を助けようとした韓国人男性が逮捕されると、「人身売買」、「拉致」と主張し、カンボジア当局に強い処罰を要請した。1997年、黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元北朝鮮労働党書記が中国で亡命を申請した時は、中国が1ヵ月間にわたって北朝鮮を説得し、黄氏の韓国行きが許可された。政府関係者は、「A氏の問題には外交的に様々な複雑な問題が絡み合っている」と話した。

ロシアは最近、北朝鮮との関係改善を積極的に図っている。5月末、110億ドル(約12兆ウォン)にのぼる北朝鮮の債務のうち90%を帳消しにし、北朝鮮の羅津(ナジン)とロシアのハサン地区を結ぶ鉄道の開通も目前にしている。最近では、プーチン大統領が金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記に首脳会談を提案したという話も出ている。



lightee@donga.com