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[オピニオン]北朝鮮はやはり変わらないのか

[オピニオン]北朝鮮はやはり変わらないのか

Posted July. 31, 2012 07:08,   

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北朝鮮は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の行動に対する外部世界の論評をかなり気にしているようだ。北朝鮮は29日、祖国平和統一委員会(祖平統)と国防委員会を通じて、金正恩時代の北朝鮮がどこへ行くのかを見据えた発表をした。私たちはこの方向に進むので、外部世界は勝手にああだこうだ言うなといった具合だ。祖平統は、南北関係について何か発表する時に登場し、国防委は対南脅迫を担当する。北朝鮮が宣伝扇動に長けているという点を考慮すべきだが、政府と専門家には思いもよらない分析資料が確保できた。

◆北朝鮮は、祖平統の応答形式で、改革開放に対する独自の見解を明らかにした。祖平統は、韓国で北朝鮮の「政策変化」と「改革開放」について話題になっている点と関連して答えると述べた。そして、北朝鮮に政策変化と改革開放を期待することは、太陽が西から昇ることを望むような愚かな夢にすぎないと主張した。祖平統は、北朝鮮のすべての政策は、絶世の偉人の思想と偉業を引き継ぎ、継承を完成させるためのものであり、わずかの変化もありえないと強調した。

◆国防委の声明は、北朝鮮が韓国と米国に対抗して敵対政策を継続するという予告のようだ。国防委は、韓米が北朝鮮の銅像や記念碑を破壊する陰謀を推進したと主張し、あらゆる脅しを並べ立てた。特に、北朝鮮は米国に対して、「超強硬対応」、「強い物理的対応攻勢」、「先軍の威力で破壊する」などの過激な発言を続けた。国防委は、大統領や国務長官をはじめ米国幹部の「北朝鮮と敵対する考えはない」という約束も、世論を欺瞞する偽善だと攻撃した。

◆北朝鮮の発表でさらに目につくのは、北アフリカとシリア事態を取り上げた点だ。国防委は、北アフリカの市民革命とシリア事態を米国の国家政治テロと規定し、米国が北朝鮮もテロの対象と見ていると主張した。リビアとエジプトは、長期独裁に抵抗して蜂起した国民の力で、市民革命を達成させた。シリアの国民も、父子世襲独裁を追放するために立ち上がった。北朝鮮は、米国を非難するために北アフリカとシリアを取り上げたが、隠したい弱点が何であるかを露呈した金正恩政権にのしかかるのは、改革開放への悩みでなく、ともすると北アフリカやシリアの独裁者のようになるかも知れないという恐れではないだろうか。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com