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三星とアップル、米で25億ドルの特許戦争に突入

三星とアップル、米で25億ドルの特許戦争に突入

Posted July. 28, 2012 04:05,   

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三星(サムスン)電子とアップルとが、情報技術(IT)産業の本場である米法廷で、特許を巡り、本格的な戦いに突入した。米カリフォルニア北部の連邦地方裁判所が30日から、三星電子とアップルとの相互特許侵害に関する本案訴訟の審理を開始すると、ブルムバーグ通信などが27日報じた。

今回の訴訟結果は、三星電子とアップルとが、韓国や英国、ドイツなど世界10ヵ国で繰り広げている50件あまりの特許訴訟の結果に影響を及ぼすだけでなく、両社に数十億ドル規模の潜在的損失をもたらしかねず、関連業界はもとより、世界が神経を尖らせている。

米裁判所に提出された資料によると、アップルは三星電子が自社の4件のデザイン特許や3件のソフトウェア技術特許をまねしたと主張し、三星電子のスマートフォンやタブレットPCを、米国内で販売させないでほしいと要求している。今回の訴訟で、アップルの主張が受け入れられれば、三星電子は25億250万ドルの損害賠償をしなければならない。

一方、三星は、アップルが自社のモバイル技術標準関連特許2件と、3件のソフトウェア技術特許を侵害したと、切りかえしている。判決で三星の主張が認められれば、アップルも膨大な経済的損失をこうむることになる。三星電子は、アップルに販売する1製品当たり2.4%のロイヤルティーを支払うよう要求している。これを、アップルが前四半期に販売したアイフォーン2600万台に適用すれば、アップルが支払わなければならないロイヤルティーは、1機器当たり14ドルずつ、計3億7500万ドルに上る。

専門家らは、今のところ、判決結果を予測するのは難しいと見ている。米裁判所が片方の主張のみ認めたり、両社の主張を共に認めることもありうる上、さらには両社の主張を共に却下させる可能性もあるという。

市場調査機関・IDCのウィル・ストフェ技術産業分析家は、「今回の訴訟は(従来のIT業界同士の特許訴訟より)一段と激しく厳しいだろう」と主張した。また、「アップルとアップルの最大部品供給メーカーの三星電子との関係に負担になっても、世界で両社の法廷闘争は続くだろう」と付け加えた。しかし一部では、両社が販売禁止命令などによる経済的損失や法的紛争費用を考慮し、結局は合意に達するだろうという分析も出ている。

一方、三星電子とアップルとの特許訴訟が行われている英国では、三星電子のギャラクシータブは、アップルのアイパッドのデザインを真似ていないという判決を受け、この事実をアップルのネット上ホームページに公表すべきだという裁判所の命令は猶予された。英裁判所は10月に控訴判決が出るときまで、公表命令を猶予してほしいというアップル側の要請を受け入れることにしたと、26日明らかにした。



jaj@donga.com