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韓国政府、李英鎬支持勢力の反撃可能性に注目
JULY 18, 2012 05:10  

北朝鮮軍部のナンバー1だった李英鎬(イ・ヨンホ)総参謀長が突然失脚したのは「政治的粛清」であり、これを機に北朝鮮内部の政治的不安定が高まるという見通しが出ている。韓米当局は、北朝鮮の突発事態の可能性に備えて監視態勢を強化し、北朝鮮軍の動向を注視している。

政府関係者は17日、北朝鮮指導部が李総参謀長を解任したことについて、「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の権力強化を目的とした政治的粛清事件」と分析した。後継者の金第1書記への世襲過程では活用度が大きかったが、新体制が安着した後は、「金正恩1人独裁体制」の強化に潜在的負担になり得る新軍部勢力に刃を向けたということだ。

北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、李総参謀長は最近、職位を利用して別の省庁の業務に干渉しようとして対立を招いた。特に、宿敵の崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長と軍人事権や統制権をめぐって衝突したという。このため、崔軍総政治局長と張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長が金第1書記の同意を得て、李総参謀長の内偵を行い、何らかの不正を摘発して粛清したという見方だ。

これに先立ち、軍情報当局も16日、北朝鮮が李総参謀長の解任を発表した直後、李総参謀長が権力争い問題を起こして「除去」されたという内容の緊急報告書を大統領府に提出した。軍消息筋は、「『除去』という言葉には、最高権力者が李総参謀長の身辺を直接整理したという意味が含まれている」とし、「除去の主体は、金第1書記や張成沢国防委副委員長と見る見方が有力だ」と指摘した。

北朝鮮は1950年代に金日成(キム・イルソン)主席が初期権力を掌握した時から、独裁権力の維持に向け、周期的に政治的粛清を行ってきた。対北朝鮮消息筋は、「権力を維持するためなら、猟犬のように忠誠をつくした側近まで、容赦なく粛清する独裁者一家の冷たい血が代々継承されている」と強調した。

政府は、李総参謀長の解任に不満を抱く北朝鮮軍部が、張成沢、崔竜海の勢力に対して、本格的な反撃を強行する可能性を排除していない。特に、金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長の行動が注目される。金偵察総局長は、李総参謀長とともに哨戒艇「天安(チョンアン)」沈没事件、DDoS(分散型サービス拒否)攻撃などの挑発を主導した新軍部強硬派の中心人物だ。

北朝鮮情報筋は、「張成沢と崔竜海が今後、呉克烈(オ・グクリョル)国防委副委員長や玄哲海(ヒョン・チョルへ)人民武力部第1副部長、金英春(キム・ヨンチュン)前人民武力部長などの旧軍部勢力を引き入れて圧力を強化すれば、権力闘争が本格化するだろう」とし、この場合、金偵察総局長が軍部内の若手を結集させ、内外で突出行動を図る極端な選択をする可能性もある」と指摘した。

このような突発事態の可能性のため、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は同日、チェ・ジョンイル国防部情報本部長に、李総参謀長の解任前後の北朝鮮軍の動向などの情報収集を指示した。さらに、韓米軍当局は、偵察衛星などの偵察手段を平時より増やすなど、北朝鮮への監視態勢を強化した。国防部関係者は、「現在まで北朝鮮軍の変わった動きは把握されていない」と明らかにした。

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