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[オピニオン]米国の軽い愛国心
JULY 16, 2012 06:53  
「フレンチフライ(French Fries)」は、ジャガイモを子どもの指の太さに長く切り、油で揚げた食べ物だ。このフレンチフライが、「フリーダムフライ(Freedom Fries)」と呼ばれたことがある。03年、フランス政府が米国のイラク戦争開始に反対すると、米下院は建物内のカフェテリアのメニューにあるフレンチフライをフリーダムフライに変えさせた。フレンチトーストはフリーダムトーストになった。米国内の一部のレストランもこれに加わった。フランスに対する抗議であり、愛国心の表現だと主張した。

◆数年後、大量破壊兵器(WMD)の拡散を阻止するためにイラクに侵攻するべきだと言っていた米政府の主張が事実と違っていたことが明らかになると、フリーダムフライは密かに本来の名前に戻った。米国の作家、カール・クリストマンが06年に制作したドキュメンタリー「フリーダムフライ:そして孫に説明すべき愚かな行動」は、「フランスを非難し、イラク戦争を支持したデモ隊の星条旗はすべて中国製だった」と指摘した。愛国心を標榜した非常識な行動の裏に隠された偽善と矛盾を風刺したのだ。

◆先週、米国社会と政界は、中国製のユニフォームで大騒ぎになった。27日に開かれるロンドン五輪の開会式に米国代表選手団が着るユニフォームが、頭からつま先まで「メード・イン・チャイナ」だった。共和党、民主党を問わず中国製ユニフォームを糾弾した。民主党のハリー・リード上院院内総務は、「中国製ユニフォームをすべて燃やさなければならない」と主張した。ユニフォームをデザインした米国の高級衣類ブランドのラルフローレンは声明を出し、「2014年のソチ冬季五輪の時は、必ずユニフォームを米国で作る」と約束した。

◆ラルフローレンがデザインした08年北京五輪の米国選手団のユニフォームも中国製だった。当時もそのことが伝えられたが、今回のように集中砲火を浴びることはなかった。08年以前の10年間の米国選手団の五輪ユニフォームも米国で作られなかった。すでに米国の衣類製造業は価格競争力を失っている。現在、米国衣類会社の製品の5%しか米国内で製作されない。リード氏が日頃着ている服も、ほとんどが国外で製作されたものだ。リード氏が自分の服も燃やすことができるだろうか。今回の論議が「フリーダムフライ」騒動の二の舞に映る理由だ。

ミン・ドンヨン週末セクションO2チーム記者 mindy@donga.com

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