Go to contents

「脱北者の送還阻止」で在米韓国人が米議会に草の根ロビー

「脱北者の送還阻止」で在米韓国人が米議会に草の根ロビー

Posted July. 13, 2012 04:16,   

한국어

「声を出せない北朝鮮住民のために、私たちが声を上げよう」

11日正午、米ワシントン議会の西側の芝生は、約250人の在米韓国人から出る北朝鮮人権への熱気が漂っていた。「北朝鮮の自由のための韓国人教会連合」(KCC)やワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスなどから来た在米韓国人は、38℃の暑さの中、米議会の脱北者強制送還反対決議案の可決のための草の根ロビー運動をした。これまで、ホワイトハウスや中国大使館の前で強制送還反対集会を行ってきた在米韓国人が、議員に対して直接説得に出たのは初めて。

同日の集会には、イリアナ・ロス・レイティネン下院外交委院長、ロジャー・ウィッカー上院議員、エド・ロイス下院議員ら約10人の議員が参加した。議員らは壇上に上がって、「北朝鮮と中国の行動を変化させるには、韓国や米国などの関係国がこのような集会を持続的に開き、圧力を加えることが重要だ」と強調した。ロイス議員は、「最近、韓国で北朝鮮人権問題に対する関心が小さくて残念だ」と強調した。

脱北者のシン・ドンヒョク氏は、自ら主人公として登場し、最近米国で話題になった著書「14収容所脱出(Escape from Camp 14)」を議員たちに渡し、北朝鮮政治犯収容所での苦しい体験を証言した。シン氏は、「収容所で生まれ育った私の境遇は若干特異だが、収容所に閉じ込められた北朝鮮住民が体験する苦しみはみな同じだ」とし、「国際社会は、北朝鮮の人権蹂躙をこれ以上見て見ぬふりをしてはならない」と呼びかけた。

集会が終わった後、在米韓国人らは7組に分かれ、議会の建物内に入り、ジョン・ベイナー下院議長、エリック・カンター下院院内代表ら約50人の議員室を訪ねた。サム・キムKCC事務総長は、「ペイナー議長、カンター院内代表に面会を申し入れると、『北朝鮮問題に関心が多い』とすぐに受け入れた。年末の選挙に出る議員に在米韓国人有権者のパワーを見せることが目的だ」と話した。

同日の集会には、在米韓国人会や教会などから選ばれた在米韓国人2世の中・高校生や大学生が多く参加した。カリフォルニア州サンタマルガリータ高校の2年生のキム・ヒョンウクさん(16)は、「私と同じ年頃の北朝鮮の若者が飢えと暴力の中で暮らしているのは不公平だ。力になりたい。議員は私たちの声を真剣に聞いてくれた」と話した。

米国の時事番組「60Minutes」は、前日の在米韓国人のホワイトハウスや中国大使館前の集会に続き、同日の議会訪問集会も密着取材した。同番組のプロデューサーのゲリー・ミラー氏は、「9月初めに北朝鮮人権特集番組を放送する計画だ。脱北者強制送還問題、シン・ドンヒョク氏の境遇、政治犯収容所などを幅広く扱う予定だ」と明らかにした。



mickey@donga.com