盧泰愚(ノ・テウ)元大統領(80)が、「弟や甥が自分の裏金で立ち上げた会社を返してほしい」として起こした訴訟で、敗訴が確定した。最高裁判所1部(主審=朴炳大最高裁裁判官)は29日、盧元大統領が弟のジェウ氏などの3人を相手に起こした株主地位確認請求訴訟で、原告敗訴の判決を下した控訴審を確定した。
裁判部は、「盧元大統領がジェウ氏に120億ウォンを提供した事実は認められるが、この金で会社を立ち上げ、運営した行為を全て委任したとは思えない」とし、「盧元大統領をこの会社の実質的な株主と認めることは難しい」と明らかにした。盧元大統領は1988年と1991年の2度に渡り、裏金120億ウォンをジェウ氏に渡した。ジェウ氏はこの金で、冷凍倉庫会社・オーロラCSを立ち上げた。