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原油輸入停止なら関係見直しも、イラン政府が韓国に警告

原油輸入停止なら関係見直しも、イラン政府が韓国に警告

Posted June. 30, 2012 07:55,   

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イラン政府が韓国に自国の原油を引き続き輸出するため、直接運送を提案し、10億ドル(約1兆1470億ウォン)の船舶保険支給保証条件を提示した。イランは駐韓大使に続き、石油相まで乗り出して韓国に対し原油輸入再開を働きかけている。

29日、外交当局によると、イラン政府は最近、自国の油造船を使って原油の直接運送を韓国に提案し、10億ドル規模の船舶保険支給保証をする意向を表明したという。輸送船が事故に遭って、船舶や貨物、人命被害が発生すると10億ドルを支給するというのだ。

イラン政府が提示した10億ドル支給保証は油送船事故時の補償金額で、韓国政府が予想する70億ドルに大きく及ばない金額だ。また、実際事故が発生した時にイラン政府に支給保証の履行を強制できるかも未知数だ。

これに関連し、韓国政府高官は「イラン側の提案を検討中だ」とし、「現実的に解決しなければならない課題が少なくないが、イラン制裁局面が解消する時に備えて、少ない規模でもイラン産原油を輸入して円満な関係を維持するのがいいという意見もある」と話した。

イラン政府は米国や欧州連合(EU)の制裁で自国の原油在庫が増え、韓国に輸入を再開することを強く要請している。アフマド・マスミファル駐韓イラン大使が韓国製品の輸入を中断する可能性を示唆したことに続き、28日(当地時間)にはロスタム・カセミ石油相が「韓国がイラン産原油の導入を完全に停止すれば、韓国との関係を見直す」と話した。韓国と外交関係の断絶まで取り上げて、厳しい働きかけに乗り出したのだ。これは自分たちが提案した原油直接運送案の受け入れを促したものと見られる。

問題は、イラン制裁を主導している米国の雰囲気が簡単でないことにある。イラン核開発反対世論を主導している米市民団体のイラン核反対連合(UANI)は、国内の船舶鑑定機関の韓国船級に、「イランの主要海運会社に対する船舶鑑定や等級付与を直ちに中断せよ」という内容の書信を最近送った。この要求を受け入れると、イランの油送船は韓国の港に入れなくなる。

政府当局者は、「米国政府の反応、中傷企業の不渡り危険などを総合的に考慮して合理的な解決策をまとめる」と話した。



sukim@donga.com lightee@donga.com