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欧州救済基金、銀行直接支援が可能に

Posted June. 30, 2012 07:55,   

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欧州連合(EU)の救済基金である欧州金融安定基金(EFSF)やユーロ安定化メカニズム(ESM)は来年から、ユーロ圏加盟国銀行に対し、直接資金を支援することができる。これまでは、加盟国政府を通じてのみ支援ができたため、国家負債が膨らむ結果を招いた。スペインやイタリアなどは、政府を通じて支援される救済基金は、該当国の負債比率うぃ引き上げ、国債金利を上昇させるため、市場安定に役立たないと主張してきた。ただ、このような直接的支援は、年末まで有効な「単一銀行監督機能」をまとめた後、実施に入ることになる。

EU首脳らは29日、ベルギーのブリュッセルで初会議を終えた後、声明を通じ、「投資家らに対し確信を与え、加盟国の国債を安定させるため、財政安定基金をより柔軟に使うことになるだろう」と明らかにした。

EU首脳会議のヘルマン・ファン・ロンパウ常任議長は、「各銀行が(EFSFやESMから)直接資本拡充の支援を受けられる突破口ができた」と主張した。イタリアのマリオ・モンティ首相は、「ユーロとユーロ圏の将来に大変重要な決定だ」と喜んだ。欧州のメディアは、ESMによる銀行圏への直接支援決定は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、フランスやスペイン、イタリアの根強い要請を受け入れたものだと分析した。

これと共に、EU首脳らは、ユーロ圏の国内総生産(GDP)の1%に当たる1200億ユーロ規模の景気てこ入れ策に合意した。ロイター通信は、EUが「成長協約に合意した」と表現した。

同日の発表が出た後、欧州証券市場は軒並み高騰振りを見せながら取引を開始した。取引開始直後、フランス(3.04%)、イタリア(3.16%)、スペイン(421%)、ドイツ(2.60%)、ギリシャ(4.3%)など、欧州の主要証券市場の大半が高騰振りを見せた。



taylor55@donga.com