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韓国研究グループが「軽くて柔らかい」防弾チョッキを開発

韓国研究グループが「軽くて柔らかい」防弾チョッキを開発

Posted June. 28, 2012 07:12,   

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韓国の研究グループが従来の防弾チョッキより軽くて薄い高性能防弾服を大量生産できる技術を開発した。

強力な破壊性能を持っていることから「怪物拳銃」と呼ばれる44マグナムも簡単に防げるほどだ。韓国軍の生存能力を高めて、戦闘力向上に大きく役立つものと見られる。

韓国生産技術研究院(生技院)バイオナノ繊維融合研究グループのユ・ウィサン首席研究員研究チームは、09年から3年間の研究開発を経て、「ナノ融合軽量防弾チョッキ」を開発したと、27日発表した。

従来の防弾チョッキは「ケプラー」や「アラミド」のような強靭な繊維を幾重にも織り込んで作る。銃弾は防ぐことができたが、堅くて重いため使用性に問題があった。生技院が開発した防弾チョッキはゼリーのように柔らかい「ずり粘稠化流体(STF)」という特殊物質を繊維の中に混ぜて作られた。この物質は普段は柔らかいが、強い衝撃を受けると、その瞬間堅くなって銃弾を防ぐ。重さは2キログラムほどで、従来の防弾チョッキより重さと体積が15%ぐらい減った。

英国など外国の防弾チョッキメーカーがSTF防弾チョッキを開発してきたが、製品化した国はほとんどない。STFは石英などから抽出した「球形シリカ(二酸化硅素)」で作られるが、1キログラムで100万ウォンを越える高価素材だ。研究チームは、「フュームドシリカ」という低価素材を特殊ナノ技術で加工して原材料価格を10分の1以下へ抑えながらも防弾性能はそのまま維持した。

ユ・ウィサン研究員は、「繊維で作った防弾チョッキの中では最も高い性能」とし、「陸軍士官学校と共に共同実験した結果、米法務研究所が指定した防弾規格(NIJ)の中で『ⅢA』級の防弾能力を持ったことが確認された」と話した。

「ⅢA」級は最も強力な拳銃の44マグナムの銃弾を防げる。研究チームは、国内防衛産業体の「ウェルクロン」にこの技術を移転して商用化する計画だ。



enhanced@donga.com