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「北朝鮮住民は早期統一を願っている」 元駐平壌英大使が語る住民の素顔

「北朝鮮住民は早期統一を願っている」 元駐平壌英大使が語る住民の素顔

Posted June. 27, 2012 05:36,   

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「(私が経験した)北朝鮮体制は、非常に抑圧的でした。(大使でも)北朝鮮指導者と交流することは容易ではなかった」

06年から2年半の間、平壌(ピョンヤン)駐在英国大使として、勤務したジョン・エヴァラード国連諮問官が25日(現地時間)、米ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で記者の取材に答えて、このように話した。エヴァラード氏は、北朝鮮経験記「オンリー・ビューティフル・プリーズ(Only Beautiful,Please)」の出版を記念して、研究所でセミナーを行った。

エヴァラード氏は、「金正日(キム・ジョンイル)総書記を生前に公式行事で一度だけ見かけたことがあるが、とても青白かった。民間人よりも軍人に気軽に接するようだった」と話した。著書には、寒い冬も煙突から煙が出ない村の様子、バスを待つために、一糸乱れず列をつくる住民たち、一組のカップルが公園で密かにデートをする姿、カメラの前で硬い表情の住民の姿などを撮った写真も含まれている。

エヴァラード氏は、「これまで北朝鮮のイメージは、核実験、軍事訓練、北朝鮮指導者の崇拝などがほとんどだが、北朝鮮住民の日常をそのまま描いた」とし、「北朝鮮の住民も韓国と同じ普通の人だという点を強調したかった」と話した。そして、「北朝鮮が限られた資源を飢える住民のために使わず、高価な核実験に投じることは、非常に哀れで残念なことだ。子どもたちが栄養失調にかかっているのに、国際社会が支援した食糧が軍事用に使われるのも問題だ」と指摘した。

北朝鮮体制の未来については、「北朝鮮住民は、祖国が早く統一することを願っているが、韓国ではこのような共感が形成されていないようだ。ドイツ統一が誰も予測しなかった時に実現したように、韓半島の統一も全く予測しない事であり、実現する可能性が高い」と強調した。

金大中(キム・デジュン)政府の太陽政策については、「巨額を投じたが、具体的な成果はなかった」と指摘した。そして、「脱北者が増えるのは決して驚くことではない。今多くの北朝鮮住民が他国の暮らしが豊かだという事実を知っている」と伝えた。



yhchoi65@donga.cm