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金正男氏が5月に一時帰国か、北朝鮮情報筋が明かす

金正男氏が5月に一時帰国か、北朝鮮情報筋が明かす

Posted June. 27, 2012 05:36,   

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏が5月に北朝鮮に帰国していた模様だ。

北朝鮮事情に詳しい消息筋は26日、「金正男氏が先月北朝鮮に帰国し、数日間滞在して、張成澤(チャン・ソンテク)党行政部長ら金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近とも意見を交換した」と明らかにした。同消息筋は、「正男氏が、昨年12月の金総書記の葬儀期間だけでなく、今年の金総書記の誕生日(2月16日)や金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)などの主要な行事に姿を現さず、多くの憶測が飛び交ったが、今回の北朝鮮訪問で、正男氏と金正恩第1書記の仲はそれほど悪くないことが確認された」と伝えた。

これまで、正男氏がマカオの家を出て転々とし、身の脅威を感じているのではないかという見方が有力だった。金正恩第1書記が、正男氏を自分の潜在的ライバルと見て除去するかもしれず、北京などで情報機関が保護しているとも推測された。

しかし、今回の訪朝から、身辺脅威説は信憑性がなさそうだ。世宗(セジョン)研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)上級研究員は、「最近、金正男氏と金正恩第1書記の関係が回復している兆しをつかんでいる」とし、「金正恩第1書記の権力が安着したことで、正男氏により多くの自由を与えるだろう」と指摘した。

これに先立ち、正男氏は今年初め、ロシアのサンクトペテルブルクに行っており、シンガポール空港では、韓国同胞と会って話もした。身の脅威を感じる状況ではなく、むしろ投資の誘致などの北朝鮮の注文を受け、任務を遂行しているのではないかという見方も出ている。

サンクトペテルブルクは、ロシアのメドベージェフ前大統領、プーチン大統領の政治的拠点だ。最近、外信で、ロシアが北朝鮮の債務のかなりの額を帳消しにしたという情報も伝えられた。シンガポールは、北朝鮮官僚を招待して資本主義市場教育をさせるなど、交流が多い所だ。



shcho@donga.com