Go to contents

高所デモしながら政府に圧力、物流大混乱ぎりぎり

高所デモしながら政府に圧力、物流大混乱ぎりぎり

Posted June. 26, 2012 08:42,   

한국어

25日、全国運輸産業労働組合・貨物連帯本部の集団運送拒否が始まったが、懸念された物流の大混乱や警察との物理的な衝突は起きなかった。運送業界では、今回のゼネストで要求している事項が2008年の運送拒否とは大きく変わらないため、一般組合員が積極的な参加を躊躇っている。しかし、貨物連帯に加盟していない貨物車運転手らの参加が、スト突入後から徐々に増えていることを考慮すれば、物流が大混乱する可能性は依然として残っている。

●低いスト参加率

国土海洋部(国土部)によると、同日正午現在、運送拒否に参加しているコンテナトラックは275台に止まっている。釜山(プサン)港と平沢(ピョンテク)港など主要港湾と儀旺(ウィワン)内陸コンテナ基地(ICD)などに所属している全1万105台の2.7%水準だ。2008年のゼネストでは、初日の午前10時現在の運送拒否参加率は18.3%だった。

低いスト参加率は、午前の出陣式から察知された。同日午前10時、京畿道儀旺市の二洞(イドン)儀旺ICD1ターミナル近くの富谷(プゴク)IC前の交差点で開かれた京畿地域スト出陣式には、貨物連帯ソ京(ソウル・京畿道)支部の労組員約150人(警察推定、労組推定は300人)が参加した。ソ京支部所属の組合員は約1300人。警察は、同日全国11ヵ所で開催された出陣式に参加した貨物連帯組合員は1170人に過ぎないと見ている。

スト拡大のバロメーターと言えるコンテナ蔵置率も、同日全国的に44.1%を示し、平時(44.5%)と大差がなかった。

ストに参加していない車両に対する運送妨害例の届出は寄せられなかったが、貨物連帯執行部による高所ろう城は続いた。同日、ソ京支部のイ・ボンジュ支部長がハシゴを利用して儀旺ICD近くの26メートル高さの広域交通システム管制塔を占拠した。パク・ウォンホ釜山支部長も同日、高さ104メートルの釜山新港国際ターミナル30メートル地点でろう城を始めた。彼らは、国土部との交渉が妥結するまで高所ろう城を続ける方針だ。

●声明合戦

政府は同日、法務部、行政安全部、知識経済部、雇用労働部、国土部の5省庁の長官名義で国民への談話文を発表し、貨物連帯の早急な運送復帰を要求した。政府は、「2008年に貨物連帯との間で合意した高速道路通行料の割引と貨物車の減車などを誠実に履行した」とし、「このような努力にもかかわらず、無理な要求をして集団で運送拒否を敢行しただけに、運送拒否車両と運送妨害車両に対する燃料価格補助金の支払い中止など断固とした対応を取る」と明らかにした。

一方で貨物連帯は、「2008年に比べて燃料価格は27%上昇したが、運賃は7%上昇に止まった」とし、「政府が合意した標準運賃制などを『守らなくても良い』制度にしただけに、今後のことについて責任を負わなければならない」と主張した。

●連鎖放火事件の犯人は?

慶尚(キョンサン)南北道の貨物車27台連鎖放火事件を捜査している警察は、犯行に使われたと疑われる車両2台を突き止め、捜査を進めている。蔚山(ウルサン)地方警察庁のオ・ビョングク捜査課長は25日、「火が出た現場周辺の防犯カメラの映像を分析した結果、火災発生の時間帯に周辺を通行した車両の中で、不審に思われる車両2台を見つけた」と明らかにした。別の捜査関係者は、「防犯カメラが設置された地点を熟知している人による犯行と見られる」と話した。

警察によると、白色の乗用車1台は慶尚北道慶州(キョンジュ)市と蔚山市で火災が発生した時間帯に蔚山から国道7号線を走って慶州に向かった後、再び蔚山に戻ったという。防犯カメラの映像から、同車両が移動した時間帯に慶州と蔚山で連鎖的に火災が発生したと把握した。

警察は、火災発生時間と発生地域での動線からして、同一犯による計画的で組織的な連鎖放火だと推定した。警察は、その理由として、△被害車両がすべて貨物車両だった、△運転席と助手席など前列が被害を受けた、△ペンキなど引火性物質による火災だった——点を上げている。金基用(キム・ギヨン)警察庁長官は、「捜査線上に浮かび上がった人物らを迅速に捜査し、貨物連帯による計画的な放火が事実として判明した場合、執行部まで厳しく処罰する」と明らかにした。



jmpark@donga.com starsky@donga.com