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韓国主導の初国際機関「GGGI」の誕生間近

韓国主導の初国際機関「GGGI」の誕生間近

Posted June. 15, 2012 05:35,   

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「韓国が国際機関を立ち上げるのは不可能だ。国際社会の中でアジェンダを主導する能力や外交力が足りず、韓国に事務局を置くのは難しいだろう」

09年、大統領府が世界のグリーン成長を主導する国際機関の設立可能性を打診していた際、外交通商部(外交部)と国土海洋部が外部に研究を委託してまとめた報告書の結論だ。当時政府内では、この構想に対し、否定的な見解が大半を占めていた。

それから3年。韓国が国内非営利財団として立ち上げたグローバルグリーン成長研究所(GGGI)が、国際機関としての誕生を間近にしている。デンマークやオーストラリア、アラブ首長国連盟(UAE)など、GGGIメンバー国の7ヵ国は20日、ブラジル「リオ+20」首脳会議で、GGGIを国際機関へと転換させる協定署名式を行う。韓国が主導する初の国際機関が誕生する瞬間だ。

国際機関は、原則として2ヵ国以上さえ参加すれば設立が可能だ。昨年、ソウルに本部を置いて活動を開始した韓中日協力事務局も国際機関だ。1997年、国連開発計画(UNDP)の主導で立ち上げられた国際ワクチン研究所(IVI)の本部も韓国にある。しかし周辺国と共同で推進したり、国連機関の力を借りず、韓国が主導的に国際機関を設立するのは初めて。

GGGI参加の7ヵ国は今後3年間、毎年500万ドルずつを拠出することを決めた。政府は、参加国数を20ヵ国に増やしていく構想を掲げている。協力機関として、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)、国連環境計画(UNEP)などが参加する。

GGGIは、韓国国会の批准など必要な手続きを経て、10月に初の理事会を開き、公式活動に入る計画だ。韓昇洙(ハン・スンス)初代理事長に続き、ラース・ロッケ・ラスムセン元デンマーク首相が先月、第2代理事長に選ばれた。大統領府の関係者は、「10年、民間機関として誕生したGGGIが、2年目に国際機関へと転換することになったのは、世界の外交史でも未曾有の早いスピードだ」とし、「韓国が国際社会の中で、グリーン成長というアジェンダをリードして推進できる足がかりができた」と主張した。

GGGIは今後、途上国のグリーン成長のための戦略の樹立や、その履行を支援する活動に当たることになる。すでに、カンボジアやベトナム、タイ、エチオピアなど11ヵ国に対し、地域別低炭素発展戦略や水資源開発計画、温室効果ガス削減戦略などを練っている。

外交部の申富南(シン・ブナム)グリーン成長大使は、「GGGIは7ヵ国のほか、民間機関と専門家が参加する『官民混合型』機関として運営する予定だ」とし、「国内外の環境専門家らに対し、高級雇用を創出する機会になるだろう」と主張した。

GGGIの活動が実際、どこまで効果を上げるかは未知数だ。活動領域の似ているUNEPやUNDPなどと、どのように差別化を図るかも課題となっている。



lightee@donga.com