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八百長事件の元サッカー代表選手が婦女子拉致未遂で逮捕

八百長事件の元サッカー代表選手が婦女子拉致未遂で逮捕

Posted May. 30, 2012 08:54,   

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昨年のサッカー八百長事件で選手資格を永久剥奪された元国家代表選手が最近、婦女子を拉致しようとしていたところを警察に逮捕された。ソウル江南(カンナム)警察署は26日の午前2時20分頃、ソウル市江南区清潭洞(カンナムク・チョンダムドン)にある集合住宅の地下駐車場でパク某さん(45・女)を刃物で脅しては車に乗せて拉致した容疑(特殊強盗など)でサッカーの元国家代表選手の金東鍱(キム・ドンヒョン)容疑者(28)と元プロ野球選手のユン・チャンス容疑者(26)を身柄拘束したと、29日明らかにした。

警察によると、2人は26日、ベンツ乗用車を一人運転していたパクさんを追尾しては、車両を奪ってパクさんを拉致した。ユン容疑者は、金容疑者が運転する車にパクさんを乗せた後、自分は近くの映画館で盗んだ乗用車で追いかけた。拉致されたパクさんは、金容疑者が江南区役所前の道路で徐行する隙を盗んでドアを開けて逃走した。パクさんは、再び犯人たちに捕まらないよう、通りかけていたタクシーを拾って金容疑者とユン容疑者を追った。パクさんは、この過程で警察にも通報した。

ユン容疑者は、盗んだ車を捨てて逃走したが、通報を受けて出動した警察の検問で検挙され、犯行から20分で逮捕された。金容疑者は検挙されたユン容疑者の様子を確認するため、午前5時頃、江南区大峙洞(テチドン)の江南警察署周辺を徘徊していたところを警察に捕まった。

警察の調べによると、金容疑者は昨年、プロサッカー八百長事件に関与したことが判明し、大韓サッカー協会から永久除名されたが、その後、金融機関から1億ウォンあまりの融資を受けて事業を始めたという。ところが、投資金どころか、利子も稼げないほど苦しい状況に追い込まれると、拉致を計画したという。ユン容疑者は、昨年、成績が振るわずプロ野球球団から戦力外通告を受けた後、生計を維持することも厳しくなると、国軍体育部隊の先輩だった金容疑者から犯行を持ちかけられ、拉致に加担したという。

警察は、2人が犯行前に4時間ほど周辺を回りながら犯行対象を探していたことや、被害者を縛るための布テープなどを用意していたことから、犯行計画を緻密に立てていたと見ている。

2002年のU20アジア選手権で最優秀選手(MVP)に選ばれた経験もある金容疑者は、2003年8月、Jリーグの大分に入団しプロ生活を始めた。2004年に国家代表に選ばれて以来、計6試合の国際Aマッチに出場している。2006年10月のガーナーとの評価試合ではゴールも決めている。その後、ポルトガルやロシアリーグに進出したが、リーグに馴染むことができず、韓国に戻ってきた後は成績も振るわなかった。

金容疑者は、国軍体育部隊に入隊し、尚州・尚武(サンジュ・サンム)所属となっていた2010年、当時のKリーグとカップ大会など8試合で八百長に関与していたことが判明し、昨年、懲役3年に執行猶予5年を言い渡された。金容疑者は、直接宝くじを買って選手たちを交渉するなど積極的に八百長に関与し、4億ウォンの配当金をもらったとされる。尚武球団の関係者は、「優秀な選手だったのに、八百長に関与してから没落の道を歩んでしまった」と話した。



jikim@donga.com