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気候変動を監視する世界初の静止軌道環境衛星、18年打ち上げへ

気候変動を監視する世界初の静止軌道環境衛星、18年打ち上げへ

Posted May. 29, 2012 07:57,   

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韓半島の上空に人工衛星を打ち上げ、環境状態を監視するシステムが18年までに構築される。環境部と国立環境科学院は28日、「北東アジア周辺の気候変動や大気汚染などを観測する『地球環境衛星』の開発を最近開始した」と明らかにした。

環境部によると、かつて米国や欧州では低軌道衛星を活用し、大気汚染や温暖化などを観測した。地球表面から約700キロ上空に浮いている低軌道衛星は、南極と北極の上空を通りながら、地球周辺を回る。したがって、一つの地域の大気汚染の発生や移動、気候変動の様子を続けて監視することができない。

一方、静止衛星は、地上から約3万6000キロ上空に静止したまま、地球の自転に合わせ、並行して動く。そのため、地球の一つの地点を継続して観測調査することができる。科学院側は、「地球環境衛星は、韓半島上空の宇宙(3万6000〜3万7000キロ)に浮いていることになる」とし、「環境監視向け静止軌道衛星が打ち上げるのは世界で初めてだ」と説明した。

地球環境衛星には、紫外線や可視光線の波長帯を調査できる光学望遠鏡など、特殊な装備が取り付けられる。これを通じ、韓半島を中心に、2500万キロ周辺の気候変動油初物質のオゾン(O3)や長距離移動汚染物質の二酸化硫酸(SO2)、二酸化窒素(NO2)、ホルムアルデヒド(HCHO)の発生や移動ルーツについて調査することができる。

科学院・気候大気研究部のホン・ユドク課長は、「地球環境衛星を通じ、中国から飛来する汚染物質の正確な発生地やそのルーツを観測すれば、国内山林や農業への被害を減らすことができる」とし、「また、観測資料を基に、中国政府に対し被害補償を要求することができる」と主張した。予算は計6400億ウォンが予定される。

環境部の関係者は、「15年に環境衛星本体を製作し、様々なテストを経て、18年に打ち上げることになるだろう」と話した。



zozo@donga.com