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世界的経済不況受け、世界的企業が「韓国流経営」に注目

世界的経済不況受け、世界的企業が「韓国流経営」に注目

Posted May. 26, 2012 08:16,   

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3月、中国の企業教育専門企業であるA社の最高経営者(CEO)と役員5人が韓国を訪れた。韓国企業の成功事例を活用した企業教育プログラムを、中国市場に導入するためだった。彼らと会った世界経営研究院(IGM)・価値観経営研究所のアン・チョルファン所長は、「韓国大手企業のグループ経営システムやグローバル戦略を、中国企業に伝授する教育方法に関心が多かった」と話した。

不況に苦しむ世界の企業が、韓国大手企業に道を尋ねている。中国やインドなどの新興市場の企業はもとより、日本や米国などの先進国の企業も、躍進している韓国企業から学び始めている。

●韓国企業の「コントロールタワー」を学べ

グローバルコンサルティング会社「ベインアンドカンパニー」・中国事務所のコンサルタントらは最近、韓国大手企業のグループ経営システムを分析した資料を手にして、客と会っている。韓国大手企業の支配構造や経営方式を巡り、中国企業からの問い合わせが増えてくると、それについて分析した資料をまとめたのだ。同社のインド事務所のコンサルタントは最近、「売上高が40兆ウォンを越えるインド企業が、韓国企業の経営方法について知りたがっている」とし、ソウル事務所に資料を要請した。

ベインアンドカンパニー・ソウル事務所のキム・ジョンス・パートナーは、「短期間に規模を拡大させた中国やインド企業が、同様の成長軌跡を辿ってきた韓国大手企業を、『役割モデル』と見ている」とし、「グループ経営体制や2世への継承問題の解決策に特に関心が多い」と主張した。三星(サムスン)グループの未来戦略室のようなグループの「コントロールタワー」組織や、LGグループやSKグループなどのように、持株会社体制へと転換した企業の支配構造や運営方式を学ぼうとしているという。

世界的な家族企業も、韓国企業との交流に乗り出している。今年3月、スウェーデンの家族企業、バレンベリーグループのトップを含めた北欧のビジネス代表団が韓国を訪問した。今月初めは、イタリア自動車ブランド、フィアットなどを系列会社に納めているエクソールが、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)社長を、社外取締役に選任することを決めた。

家族企業専門メディア「カムデンFB」は、エクソールのスポークスマンの言葉を引用し、「(李社長の社外取締役選任は)エクソールのジョン・エルカーン会長が、家族企業が直面している問題や課題を他の企業と共有し、企業の支配構造や企業管理の教訓を獲得するためだ」と主張した。

●不況に強い韓国企業

景気低迷の中でも、速やかな意思決定や果敢な投資に乗り出してきた韓国企業のグローバル戦略を学ぼうとする世界的企業からの問い合わせも増えている。

KOTRAによると、売上高だけでも16兆ウォン、従業員8万人の中国の情報技術(IT)企業が最近、現地の貿易館を通して、三星のグローバル進出戦略について問い合わせてきた。昨年は、三星電子のライバル会社である日本の電子メーカーの関係者らが、KORTAのインド・ニューデリー貿易館を訪れ、三星電子・インド法人の管理方式やマーケティング資料を要請してきた。昨年、世界的経営雑誌、ハーバードビジネスレビュー(HBR)が、ソウル大学・経営学部の宋在鎔(ソン・ジェヨン)、李京默(イ・ギョンムク)教授が三星の成功要因について分析した論文を掲載したのも、韓国企業への関心が反映された結果だ。

経営経済コンテンツの輸出も始まっている。IGMは、中国南開大学と提携し、中国企業のCEOを中国と韓国で教育するプログラムや、韓国企業事例中心の教育コンテンツを中国市場向けに普及するビジネスを推進している。

三星経済研究所の柳漢鎬(リュ・ハンホ)専務は、「最近、日本企業の韓国企業への関心は、単なる興味レベルを越えている」とし、「韓国流経営について定義づけ、海外に紹介し、企業や国家ブランドを高めるべき時期に来ている」と主張した。



parky@donga.com