Go to contents

[オピニオン」保育園園長の「集団闘争」

[オピニオン」保育園園長の「集団闘争」

Posted May. 24, 2012 08:50,   

한국어

A保育園は、保育士2人を7ヵ月間勤務させたかのように装い、政府から待遇改善費として288万ウォンを受け取った。B保育園の院長は、食材400万ウォンあまりを保育園の運営費で購入し、家族で消費した。C保育所の院長は、自身の乗用車にガソリンを入れては、保育園の車に入れたかのように資料を偽造した。監査院が、全国の1614ヵ所の保育園を対象に行った監査で摘発された事例だ。監査院によると、534ヵ所の保育園が、保育士を虚偽で登録させたり、保育料を不当に請求する手口で、政府の補助金を着服したことが明らかになった。

◆保育園の90%は民間が運営している。しかし、民間保育園は、厳密に言えば民間施設ではない。政府は今年から、0〜2歳の全ての乳幼児に対し、1人当たり11万5000ウォンから36万1000ウォンまでの基本保育料を、保育園に支給している。保育園は社会福祉施設と認められ、さまざまな免税特権を受けている。保育料は、公共的な性格に考慮し、勝手に引き上げることができない。今年は政府が定めた「公共保育の元年」だ。

◆保育園のモラルハザードがひどくなったのは、保育料無償支援が拡大されてからだ。家庭で子供の世話のできる専業主婦の中でも、政府から支援を受けるため、保育園に子供を通わせる人たちが少なくない。嬉しいのはほかならぬ保育園だ。ある保育園の園長は、「開園後、受け入れ枠を満たしたのは今年が初めてだ」と話した。一人の乳児が増えるたび、保育料が確実に入ってくるため、「子供の登録だけでも謝礼を与える」と、母親らを誘惑する保育園まで現れている。

◆不正が明らかになり、大規模な行政処分を受けることになったこれらの保育園は、むしろ拳骨を振り上げて大声を上げている。2月に集団休園を試み、世論の悪化を受け中止した保育園らの院長らが、6月7日と8日、ソウル広場で集団デモを行う。ソウルにある保育園の園長ら約500人は、政府の保育園への指導確認や行政処分への対応の仕方を学ぶワークショップも開いた。ここでは、「取締る公務員の録音機を取り上げ、床に投げつけろ」などの闘争指針を身につけている。このような園長らが経営する保育園で、果たして子供らがしっかりと世話を受けることができるのかが気がかりだ。子供らを人質に、「集団休園」云々しながら保育料を着服する保育園を目にし、政府の子供手当てを保育園ではなく、家庭に直接支給したほうがまだ増しなような気がする。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com