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グローバル金融市場低迷も韓国国公債は人気急上昇

グローバル金融市場低迷も韓国国公債は人気急上昇

Posted May. 23, 2012 07:02,   

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ギリシャを巡る事態を受け、グローバル金融市場が乱高下している中、韓国国公債(Government Bond)の発行市場で、ユーロ圏危機は「人事」だ。スペインやイタリアなどユーロ圏危機諸国の国債金利は投資家から背を向けられ、連日、最高値(債券価格は下落)を更新しているが、韓国国公債は毎月、応札率の新記録を更新し、最高の人気を謳歌している。

22日、企画財政部(財政部)によると、4月末基準の国公債の平均応札率は459.4%と、全体国公債の平均応札率が400%を越えたのは、今年が初めてのことだ。特に5年満期国公債は昨年12月の44.0%を皮切りに、今年5月(478.3%)まで、3月を除き、毎月応札率記録を更新している。政府が国家運営に必要な資金調達のため、毎月国公債を発行すれば、証券会社や銀行など、政府から参加資格をもらった国公債専門ディーラー(PD)らがこれを受け取ることになるが、この時、応札率が高いということは、その分だけ国公債を購入するための競争が激しいことを意味する。

財政部のキム・ジンミョン国債課長は、「応札率が過去最高の水準だが、追加発行はせず、毎月、均等発効の基調を保つことになるだろう」と話した。

グローバル金融危機の真っ最中だった08年9月、10億ドル規模の外国為替平衡基金債券(外平債)発行に失敗し、第2の通貨危機説まで取り沙汰されていたことを考慮すれば、最近の国公債の発行環境は様変わりしているとも言える。

国公債の人気がこのように高まっている最大の理由は、グローバル金融市場が悪化し安全資産を好む現象が強まっているからだ。特に、韓国はグローバル経済の低迷の中でも、堅実な経済成長を続け、韓国国公債への国内外投資家らの信頼が高まっている影響が大きい。最近は、大口資産家を中心に、個人投資家らの間で物価連動国公債などに直接投資する動きが出ており、主要証券会社各社は、物価連動国公債入札代行サービスまで行っている。

三星(サムスン)証券・FICC(債券・為替)運用チームのシン・ホソプ部長は、「金融市場の悪化を受け、株よりリスクの低い債券の人気が高まっている上、国公債の需要に対し、供給物量が追いつかず、応札率が高騰している」と主張した。

国公債の人気が高まると、財政健全性強化や債券市場の安定に、共に取り組まなければならない政府は、苦心している。財政部は当初、来年の均衡財政達成に向け、赤字国債(新たに借金するために発行する国債)発行はしない方針だったが、市場では、「国公債の発行が過度に少なければ、金利が歪曲されかねない」という声も出ている。

トーラス投資証券のコン・ドンラク研究員は、「国公債金利は、韓国経済の温度計の役割を果たしているが、需要に比べ、供給が不足すれば、市場での資金流通に問題が生じかねない」と懸念した。



january@donga.com