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アリラン3号打ち上げ成功、99分後に航宇研と交信

アリラン3号打ち上げ成功、99分後に航宇研と交信

Posted May. 19, 2012 08:42,   

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日本の種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた多目的観測衛星「アリラン3号」が、国内の地上局との交信に成功した。軌道に乗り、本格的な任務遂行の準備をすべて終えたのだ。

韓国航空宇宙研究院(航宇研)は、アリラン3号が打ち上げから1時間39分後の18日午前3時18分、研究院内の衛星情報研究センター(地上局)と交信したと明らかにした。17日から夜を撤して地上局を守っていた航宇研研究員約60人は拍手喝采し、成功の喜びを分かち合った。成功を確認した直後、現地で取材陣と会った崔海震(チェ・ヘジン)多目的観測衛星3号事業団長は、「アリラン3号の『心臓』が動くのを確認した。これからは衛星をどのように『育てるか』を考えなければならない」と述べた。

●発射から交信まで99分のドラマ

アリラン3号は18日午前1時39分にH2Aロケットに搭載され、宇宙に向かって打ち上げられた。H2Aは、轟音と共にオレンジ色の炎を吹き出して地上から遠ざかり、約2分後、真っ暗な空で小さな点になり、姿を消した。すぐに宇宙センターでは、ロケットの1段目についていた2個の固体ブースターが正常に外れ、2段目の保護カバーの分離にも成功したというアナウンスが流れた。

午前1時55分3秒、アリラン3号が地球の上空676.35キロメートルで最初にロケットから分離したと伝えられた。宇宙センター内の韓国関係者らは安堵した。午前2時17分36秒、アリラン3号は、ノルウェーKSAT社が運営する南極のトロール基地に正常に動いていることを知らせる情報を送った。打ち上げの成功を確認した瞬間だった。

アリラン3号は午前3時9分、ノルウェー領スバルバル諸島の基地と2度目の交信に成功した。そして午前3時18分9秒、大田(テジョン)の地上局との最後の交信に応答した。アリラン3号が正常に宇宙軌道に乗り、太陽電池版を展開して電気の供給を受け、衛星として本格的な活動を始める準備を終えたという信号だ。最終段階の成功だった。韓国関係者から拍手と歓声が沸き起こった。アリラン3号は3〜4週後に最初の写真を送る予定だ。

●ロシアに刺激、アリラン5号の打ち上げ日程の確定に期待

日本はアリラン3号の打ち上げ成功に鼓舞している。今回の打ち上げを機に、外国の衛星打ち上げの受注の道が開かれると期待している。打ち上げ直後、日韓取材陣への共同記者会見で、大宮英明三菱重工業社長は、「日本が初めて海外の衛星打ち上げを実施し、成功して非常にうれしい。今回の打ち上げの成功を機に、より多くの外国の商業衛星を打ち上げることを期待する」と述べた。

金承祚(キム・スンジョ)航宇研院長は、「H2Aロケットの打ち上げを現場で見て、技術力に再度感動した」とし、「韓国も、今年10月に3回目の羅老(ナロ)号の打ち上げを成功させ、2021年には韓国型発射体を打ち上げられるよう拍車をかける」と明らかにした。

一方、韓国政府は、アリラン3号の成功が「アリラン5号」の発射を担うロシア側に肯定的な刺激を与えることを期待している。映像レーダーを搭載したアリラン5号は昨年発射される予定だったが、ロシア業者の事情で発射が延期されている。



uneasy75@donga.com