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現代車、ブラジルのサトウキビ畑に大規模生産工場

現代車、ブラジルのサトウキビ畑に大規模生産工場

Posted May. 18, 2012 04:04,   

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うっすらと赤い黄土の上に広がった巨大なサトウキビ畑を突き抜けて、ブラジル・サンパウロから北西へ170キロぐらい続く往復8車路のバンデランツ高速道路。7日(当地時間)午前、サンパウロ市内から2時間ぐらい車を走らせると、「魚がとどまった場所」という意味のピラシカバ市が現れた。現代(ヒョンデ)自動車のブラジル工場がある都市だ。

ピラシカバ市の入り口から約30分ぐらいさらに進むと、横1970メートル、縦826メートルの長方形の工場敷地(139万平方メートル)が見えた。10年7月から現代車の系列会社の現代エムコが工事を受け持ったこの場所は既に工場の殆どが完成した。

ミン・キョンファン現代車ブラジル法人部長は、「黄土から出るほこりを吸収するため、工場の随所に芝生を敷いて、周辺に木々を植える造形作業が真っ最中だ」とし、「もともとはサトウキビ畑だったところが現代車工場に生まれ変わった」と話した。

ブラジル工場は9月末ごろから起亜(キア)自動車の軽自動車「モーニング(輸出名ピカント)」をブラジル当地の事情に合わせて変えた「アカベ」1000ccと1600cc級エンジンを搭載した小型車を年間15万台規模で生産する計画だ。ミン部長は、「ガソリンと軽油のほかにもバイオエタノールを燃料に使うブラジル自動車市場の特性を考慮して、アカベは現代車の中で初めて他の燃料と共に、エタノールを同時に使える『フレックスエンジン』を装着する」と説明した。

ピラシカバ市側は、竣工を首を長くして待っている様子だ。現代車は工場に2000人、協力会社まで含めると約5000人を雇用する予定であるためだ。バルダス・ネグリ・ピラシカバ市長は、「現代車が本格的な生産を始めると、関連のある雇用効果まで考慮して約2万以上の働き口が創出される」と期待した。

昨年、現代車のブラジル自動車市場シェアは3.3%ぐらいだった。しかし、市場の75%ぐらいを占めるフィアット、フォルクスワーゲン、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードが、数十年前から現地に工場を建てて、市場を支配してきた点を勘案すれば、ここ数年間現代車の跳躍は、当地の自動車業界でも話題を呼んでいる。サンパウロの代表的なオフィスタウンのモルンビの現代車ディーラーショップで働くサンドラ・セールスマネージャーは、「最近は富裕層が現代車をメルセデス・ベンツに並ぶ高級車として認識している」と話した。



mint4a@donga.com wiseweb@donga.com