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中国に迫られる造船業、海洋プラントで新たな活路模索

中国に迫られる造船業、海洋プラントで新たな活路模索

Posted May. 10, 2012 07:29,   

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最近、中国の激しい追い上げを受け、日々立つ瀬がなくなりつつある世界首位の国内造船業を再び跳躍させるため、韓国政府は「海洋プラントの開発・生産」を重点課題に据え、それに向けた支援を大幅に強化することを決めた。

海洋プラントとは、海で石油やガスを採取・生産するのに必要な設備であり、船舶とプラントを融合させた形を取っている。一般商船に比べ最高20倍以上も高価であり、造船業界の受注を巡る競争が激しさを増している中、高度の製作技術が必要な海洋プラントは、中国などの新興諸国の造船会社では受注を取るのが容易でない高付加価値船舶だ。

知識経済部(知経部)は9日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が出席する中非常経済対策会議を開き、国内海洋プラント技術力の強化や受注規模の拡大を柱とする「海洋プラント産業の発展方向」について報告したと明らかにした。

今回の報告で知経部は、韓国の海洋プラントの受注額を、昨年の257億ドルから20年は800億ドルへと伸ばし、海洋プラントの製作に必要な装備や機材の国産化率も、昨年の40%から20年は60%へと引き上げることにした。

知経部は、「これまで韓国が主導してきた貨物船などの一般船舶の建造市場を中国が脅かしている上、天然資源の豊富な国々は自国で保有している鉱区を基にそれぞれ海洋プラント産業を育成しており、特段の対策が求められている」とコメントした。実際韓国は、海洋プラントの基本設計に活用する鉱区が足りず、関連技術力や装備開発に限界があるという指摘を受けてきた。そのため、韓国の造船会社各社は、ドリルシップ、FPSO(浮体式原油貯蔵設備)などの海上フラットフォームの建造は優れているが、深海で使われる深海底設備は作れないのが現状だ。

知経部の尹相直(ユン・サンジク)第1次官は、「最近、石油公社などが海上鉱区を買い付け、韓国の海外鉱区の保有が増えている」とし、「東海(トンへ)地域でも、鉱区開発が進められているだけに、これを積極的な利用する計画だ」と話した。知経部はまた、△国産機材競争力の強化、△専門人材の育成を通じた設計技術の確保、△海洋プラントクラスター造成などを通じ、関連競争力を強化させることにした。

知経部は、「海洋プラント専門家不足問題は、造船分野の設計人員を海洋プラント設計人員に切換え、解決する計画だ」とし、「造船工学中心の大学教育も、海洋プラントの方に誘導し、エンジニアリング大学院を通じて、修士・博士級の海洋プラント人材の育成する」と付け加えた。

一方、国内造船業界の受注で海洋プラントが占める割合も、早いテンポで伸びている。昨年現代(ヒョンデ)重工業、大宇(テウ)造船海洋、三星(サムスン)重工業の韓国造船会社3社の売上高は計506億ドルであり、このうち海洋プラント受注業績は257億ドルに達し、すでに、一般商船の受注額(249億ドル)を越えている。



imsun@donga.com