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米BSE感染牛のサンプル採取工場、「取材陣は接近不可」

米BSE感染牛のサンプル採取工場、「取材陣は接近不可」

Posted May. 05, 2012 08:41,   

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3日午前9時30分頃(現地時間)、米カリフォルニア州ハンフォードのレンダリング(熱処理加工)施設の入口。

「ベーカー・コモディティーズ(Baker Commodities)」という看板が一枚だけかかっていた。舗装された道路からわずか数百メートル離れた所にある白い冷凍倉庫のようなこの建物は、先月24日に牛海綿状脳症(BSE)の感染が確認された乳牛の死体のサンプルを採取した所だ。ここで、病死または安楽死の動物の死体が高温の熱処理によって最終処理されている。

駐車場を通り過ぎ、自動車を走らせて入口に入ろうとすると、職員が「ここは個人の所有地なので許可なく入ることはできない」と制止した。BSE感染牛問題のためか、必死に警戒していた。

周囲から多少吐き気をもよおす臭いがした。レンダリング施設は入口から遠く離れていたが、この臭いは風に乗って鼻についた。

記者がここに到着して30分後、米農務省の案内を受けた韓国政府の官民合同調査団が2台のバンに別れて入口から入った。彼らは、駐車場で職員による身分の確認手続きを終えた後、車に乗ってレンダリング施設に向かった。

米国内の計21ヵ所のレンダリング施設を運営するベーカー・コモディティーズは、カリフォルニア州に3ヵ所の工場を稼動させている。畜産酪農地域のフレスノ周辺に2ヵ所のレンダリング施設があり、2ヵ所はすべてBSE感染牛と関連している。

ここから車で1時間離れたコモン工場では、BSE感染牛の死体をコンテナに入れて埋却処理した。現地調査団は同日、死体処理施設での歯の鑑別などによって、米農務省の発表通り、BSE感染牛が月齢10年7ヵ月という事実を確認した。

官民現地調査団の朱二石(チュ・イソク)団長(農林水産検疫検査本部疾病防疫部長)は、「BSE感染牛の脳のサンプルを採取してカリフォルニア州の実験室に送って検査し、死体は検査の結果が出るまでここに保管されていたが、検査の結果、陽性と出たため、別の場所で埋却された事実を確認した」と明らかにした。さらに、朱団長は、「レンダリング施設に向かう牛は食用ではなく、肥料などに使われることも確認した」と話した。調査団は4日、屠殺場と飼料工場を訪れる予定だ。

韓国農林水産食品省の呂寅弘(ヨ・インホン)食品産業政策室長は、「4人の調査団はBSEが発生した農場のオーナーと面談した」とし、「すべての調査を終えた後、詳しい内容を一括して発表する」と述べた。ただ、調査団が数回にわたって該当農場への訪問を要請したが、農場オーナーが拒否したため、面談も別の場所で行われたという。

米農務省は、カリフォルニア中部の牧場の乳牛がBSEに感染したことと関連して、2ヵ所の牧場を隔離したと、CNNが同日、報じた。



yhchoi65@donga.com nuk@donga.com