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5ヵ国の6人が決戦進出、つの色のヴァイオリン 最後の挑戦

5ヵ国の6人が決戦進出、つの色のヴァイオリン 最後の挑戦

Posted April. 28, 2012 06:53,   

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27日の午前、ソウル市瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)の「芸術の殿堂」のコリアンシンフォニー・オーケストラの練習室。シベリウス・ヴァイオリン協奏曲二短調の旋律が漲っていた。指揮者のチョン・チヨンさんの横に立っていた中国人のヴァイオリニストのホウ・チャン(He Chang)さん(25=北京中央音楽院)の両頬がほてっていた。ホウさんは、ソウル市と東亜(トンア)日報社が共同主催する「LGと共にする第8回ソウル国際音楽コンクール」の決戦舞台を控えて調整をしていた。オーケストラの裏では、母親が緊張した表情で娘の演奏に耳を傾けていた。

18日に開幕したコンクールは、13ヵ国から32人が参加し、うち10ヵ国からの23人が1次予選を、7ヵ国12人が2次予選を通過した。決戦に進出したのは5ヵ国の6人。ホウさんをはじめパーヴェル・ミリュコーフ(Pavel Milyukov、28=ロシア・モスクワ国立音楽院)、ハンナ・チェ(25=米国ニューイングランド音楽院)、モリフミカ(18=日本東邦音楽院)、シュ・リーファン(Zhu Lifan、21=米国カーティス音楽院)、イ・ジユン(20=韓国芸術総合学校)が28日と29日の両日間、芸術の殿堂のコンサートホールで開幕する決戦で技量を競う。

「準決戦では緊張し過ぎたけど、舞台で演奏している瞬間だけは、音楽だけに集中しようと努めた」(ミリュコーフさん)

中国出身のシュさんは、「今趙緊張している。オーケストラとの協演は初めてなので、ものすごく緊張したけど、まとない機会なのでいろんなことを習得したい気持ちでいっぱい」と話した。今大会が初めての国際コンクールだというフミカさんは、「午前中にオーケストラとリハーサルをしたけど、指揮者と団員たちがとっても温かく迎えてくれたので、落ち着いて演奏を終えることができた」と話した。

2011年のスペインのパブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールで2位入賞と特別賞受賞を果たしているイ・ジユンさんは、「コンクールの舞台だけど、自分が演奏しながら感じる感情を観客にも一緒に体験してもらえるような、幸せな時間になればと思う」と語った。

決戦には、ホウ・チャンさん、モリフミカさん、イ・ジユンさんの3人はシベリウス・ヴァイオリン協奏曲を、ハンナ・チェさんとシュ・リーファンさんはメンデルスゾーン協奏曲を、パベル・ミリュコーフさんはショスタコーヴィチ協奏曲を演奏する。チェさんは、「メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲は、各楽章が緊密に繋がっていて、部分的にはオペラに思えることがある。歌っているような部分が多く、自分が好きな作品だ」と話した。ホウさんは、「国際コンクールでは初めて決戦に進出した。美しい音を織り成すオーケストラと深くて奥行きのあるシベリウス協奏曲をお届けしたい」と語った。

「LGと共にする第8回ソウル国際音楽コンクール」の決戦は28日午後7時と、29日午後3時に芸術の殿堂コンサートホールで開幕する。コンクールの実況は、トンナ・ドット・コムのホームページ(www.donga.com/concours/seoulmusic)で生中継する。芸術テレビ「アルテ」からも視聴できる。入場券は1万5000〜3万ウォン。お問い合わせは、02−361−1415〜6。



lycho@donga.com