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10年7ヵ月の高齢牛の非定型BSE、米農務省が答弁書で確認

10年7ヵ月の高齢牛の非定型BSE、米農務省が答弁書で確認

Posted April. 28, 2012 06:53,   

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米農務省は27日、「牛海綿状脳症(BSE)の感染が判明した牛は10年7ヵ月の高齢牛」という内容の答弁書を韓国農林水産食品部(農食品部)に送った。これまでBSEに感染した牛は「月齢30ヵ月以上の乳牛」とだけ伝えられ、具体的な情報は公開されていなかった。また、米農務省は、「問題の牛は(該当個体のみの問題である可能性が高い)非定型BSEと確認された」ことを繰り返し明らかにした。この答弁書は、BSE感染牛の月齢、発生場所、発見の経緯、従来の型かどうかなど、韓国農食品部が25日に送った12項目の質問書に対する回答の形式で送られたものだ。

●米政府「3回の検査で非定型BSEと確認」

米農務省の答弁書によると、問題の乳牛は、カリフォルニア・トゥーレアリ郡にある乳牛農場で飼育された。この乳牛は、突然足を引きずって立ち上がることができない症状を見せ、安楽死処分された。乳牛の脳のサンプルに検査が3回行われた。

まず、牛の処理施設でサンプルを採取して1次検査が実施され、カリフォルニア大学で確認の検査を行われた。最終の検査は、国立獣医研究所で行われた。

国立獣医研究所は、サンプルに免疫組織化学染色法(IHC)とウエスタンブロット法を行った。免疫組織化学染色法は、脳組織内の異常プリオンたんぱく質を染色して顕微鏡で観察する方法で、ウエスタンブロット法は、異常プリオンたんぱく質を分離して定性的に分析する方法だ。検査の結果、同研究所は非定型BSEと診断した。

非定型BSEは、世界のBSE発生例19万件のうち約60件。これまで発生した大半の非定型BSEは10年以上の高齢牛で、突然変異で現れた。

ソウル大学獣医学部伝染病学教室の劉漢相(ユ・ハンサン)教授は、「非定型BSEは汚染された飼料によるものではないため、同じ環境の別の牛が同じ病気にかかる可能性は低い」と話した。米政府は現在、この乳牛とともに飼育された別の牛に問題がないか疫学調査を進めており、検査の結果を提供する予定だ。

米農務省の答弁書は、問題の感染牛は食品加工用として流通しないと明らかにした。

●「米国産牛肉の半分を検査」

徐圭龍(ソ・ギュヨン)農食品部長官は同日午後、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)の検査場であるカンドン冷蔵(株)を視察し、記者懇談会を行って、「検疫停止の措置を下す理由はない」と確認した。

しかし徐長官は、国民の不安を解消するために、米国産牛肉に対する検疫検査を現行の30%から50%に強化すると明らかにした。徐長官は、「08年にBSEが発生した時、肉牛と韓牛の消費が減り、牛肉の価格が28%も下がって農家に影響があった」とし、「輸入された米国産牛肉の半分を検査して消費者を安心させる」と強調した。

米国産牛肉の検疫検査は、牛肉に骨や内蔵などの特定危険部位(SRM)が混ざっていないかどうかを目視で確認することだ。BSEを発生させる因子は実験室で確認できるものなので、BSE因子が多量に含まれる可能性が高いSRMが完全に除去さているかを確認する。



nuk@donga.com