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金品授受は認めるも大統領選資金説は否定 崔時仲・前放送通信委員長

金品授受は認めるも大統領選資金説は否定 崔時仲・前放送通信委員長

Posted April. 25, 2012 04:33,   

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建設工事の許認可をめぐり、業者から数億ウォンの金品を受け取ったという疑惑と関連し、25日召喚される予定の崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長(写真)が、4億ウォン以上の金品収賄の事実を認めた。しかし、このカネが第18代大統領選挙当時、李明博(イ・ミョンバク)大統領候補の大統領選資金に使われたという疑惑については、「大統領選資金に使ったなんてとんでもない」と強く否定した。

崔前委員長は24日、「(E社のイ・ドンユル社長から)初めは2億ウォンを受け取り、その後は不定期的に5000万ウォンずつ数回にわたって受け取った」と話した。金額について正確に話してはいないが、数回にわたり、少なくとも4億ウォン以上を受け取った事実を間接的に認めたわけだ。

崔氏は、「最初は(イ社長と施工会社のパイシティーのイ・ジョンベ元代表が)一緒に来て頼んだ。しかし、それは私にできることでなかったので、李明博当時ソウル市長には話してもいない」と話した。さらに、「その後は別に頼まれたことがなく、イ社長からたまに後援金をもらって、個人的に必要なところに使った」とし、「パイシティーのロビー資金だと考えたこともなく、イ社長がその後一度もパイシティーのことを口に出したこともない」と付け加えた。許認可をめぐるロビーの名目で受け取ったものでないという点を強調したのだ。

また、崔氏は大統領資金説も一蹴し、「お金を受け取った直後が大統領選が近付く時だったので、うっかり『世論調査の費用もあり…』という言葉を口にした」と話した。その上で、「パイシティーからもらったお金を、当時、李候補キャンプの正式の世論調査費用に使ったという意味ではなかった」と話した。さらには、「お金に名札がついているわけでもないじゃないか。(イ社長からもらったお金は)その時点で私の個人的な活動に全て使った」と付け加えた。

金品授受の事実を認めた背景については、「故郷の後輩であり、長い間後援者をしてくれたイ社長に『お前独りだけ死ね』とは言えないので認めた」とし、「正直に金品授受については認めるが、検察がこのお金をあえて請託の見返りだと主張するなら、結局、裁判沙汰になっても仕方がない」と話した。

一方、事件を捜査している最高検察庁中央捜査部(部長=崔在卿検事長)は、崔氏がイ社長からパイシティー許認可ロビーの名目の他にも、長い付き合いの中で、数回にわたり、巨額の金品を受け取ったものと見て、斡旋収賄と政治資金法違反の容疑を同時に適用する方向で検討している。また、パイシティーのイ元代表から「朴永俊(パク・ヨンジュン)元知識経済部次官に渡してほしいと言われ、イ社長に約10億ウォンを渡した」という供述も確保して事実関係を確認している。

検察は、崔元委員長が昨年12月、金融監督院の高官に電話をかけて、イ元代表の苦情の解決を頼んだ情況をつかみ、この過程でカネのやり取りがあったかどうかについても調べている。この高官は、「崔元委員長が電話して『慎重な処理をお願いする』と言った」と話した。また、イ元代表が10年、警察庁で横領・背任の容疑で捜査を受ける時、イ社長を通じて崔元委員長に捜査をもみ消すよう請託したという疑惑についても捜査している。



ceric@donga.com