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輸入依存度98%の「車両向け半導体」、現代車が国産化に乗り出す

輸入依存度98%の「車両向け半導体」、現代車が国産化に乗り出す

Posted April. 24, 2012 06:36,   

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現代(ヒョンデ)自動車グループが、大半を輸入に頼ってきた車両向け半導体(集積回路)の国産化に乗り出す。現代自動車グループは、最近立ち上げた車両向け半導体専門企業「現代オートローン」を通じて開発する半導体の生産を、三星(サムスン)電子やハイニックスなどの外部メーカーに委託することにした。現代オートローンは、「オーダーメイド型設計」に集中し生産は外部に委託することで、効率性を最大化する計画だ。

現代・起亜(キア)自動車の研究開発(R&D)を取り仕切っている現代車の梁雄哲(ヤン・ウンチョル)副会長は23日、「2012オートチャイナ(北京国際モーターショー)」が開かれている中国北京の国際展覧センターで東亜(トンア)日報の記者と会って、このように明らかにした。梁副会長は、「車両向け半導体は、人命に直結するだけに、情報技術(IT)向け半導体とは違って、高い信頼性が求められる」とし、「韓国は半導体大国ではあるが、ITだけに集中してきた。そこで、車両向け半導体はやや脆弱だという判断から、自社内での設計に乗り出した」と説明した。

現代車グループは、車両向け半導体の設計は直接手がけることになるが、生産は外部に委託する計画だ。現代車グループにとっては、半導体の生産に向けた大規模な設備投資は行わず、半導体R&Dだけに集中できるというメリットがある。これはアイフォーンの設計のみ担当し、生産は台湾のフォックスコンに委託しているアップルのやり方と似ている。

梁副会長は、「国内では三星電子とハイニックスとが車両向け半導体と関連し、最近高い関心を示している」とし、「インピニオンやフリースケールなど海外メーカーの生産競争力も優れており、可能性がある」と話した。

現代車グループはこれまで、インピニオンなどの海外メーカーを通じて半導体を輸入してきた。業界では現代車グループの車両向け半導体購入予算は、年間2兆ウォンに達すると試算している。韓国自動車メーカー各社の車両向け半導体の輸入依存度は98.4%に上っている。

梁副会長は、「(メーカーが設計した)従来の製品を組み合わせて使えば、効率が下がり、製品の信頼度にも影響を及ぼしかねない」とし、「究極的には自動車に関わる電子分野で、全ての技術を自社内で確保するのが目標だ」と述べた。さらに、「現代車はこれまで、インピニオンとのパートナーシップを通じて、車両向け半導体分野で数年間、多くの技術を確保してきた」とし、「一部は車両向けヘッドライトなどの制御システムなどに活用することに成功し、現在、数十種の半導体を同時に開発している」と付け加えた。



gene@donga.com