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「父の遺言に従う」29歳でUAE国籍放棄して海軍入隊

「父の遺言に従う」29歳でUAE国籍放棄して海軍入隊

Posted April. 23, 2012 08:21,   

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「海軍で軍服務をしろという父の遺言に必ず従いたかったです」

京畿道平澤市(キョンギド・ピョンテクシ)の海軍第2艦隊所属の護衛艦「全南(チョンナム)」(1500トン級)に最近、甲板兵に配属されたイム・ハクムク二等兵(29)が、「晩年」に水兵になった理由を、こう語った。30歳に近い年齢で入隊したイムさんは、基礎軍事訓練を終えて、艦艇勤務を志願し、全羅艦の最高齢の新米水兵になった。

イム二等兵の父親(イム・ジェジンさん=2003年に死去)は、斗山(トゥサン)重工業の海外支社の幹部としてイランとアラブ首長国連邦(UAE)など主に中東地域で勤務した。イムさんも、イラン・テヘランで生まれ、高校を出るまでUAEで国籍を取得した。本人の選択次第では韓国の兵役の免除も受けられた。

イムさんの父親は、たびたび各国艦艇が停泊しているUAEのカリッド港に息子を連れて行ったという。「父は、『長い間を海外で生活していると、海軍力が国力であることを切実と感じる。韓国人の男として、海軍に入隊して軍艦を乗って領海を守るべきだ』といつも強調していました」。

イムさんは、英国で大学を終えた後、海軍に入隊するつもりだったが、2003年に父親が持病の悪化で亡くなると、計画を見送った。父親に代わって、妹の学費や家族の生計を切り盛りしなければならなかったからだ。

バイトでなんとか大学を終えることが出来たイムさんは、英国で外資系企業に就職して勤務していた2007年、UAE国籍を放棄して韓国へ渡った。その後、韓国科学技術院(KIST)に入社し、国際協力室で通訳の翻訳の仕事を任された。流暢な英語とアラブ語が評価され、2010年の主要20ヵ国(G20)ソウルサミットでは案内の仕事も経験している。



ysh1005@donga.com