慶尚南道居昌郡(キョンサンナムド・コチャングン)の農家に住む中国漢族出身のPさん(31)は、韓国人と結婚して韓国入りした移住女性だ。彼女は今、離婚を準備している。
Pさんの姑は、「不細工のくせに韓国生活に早く適応できずに怠けている」とし、最初からいじめた。夫もPさんを無視するようになって、「姑にくってかかる」としていつともなかく殴った。
Pさんのように、家庭内暴力に苦しめられる農村地域の多文化女性が少なくないことが調査で浮き彫りになった。
韓国農村経済研究院は18日、全国34の都農複合地域と邑・面に暮す多文化家庭400世帯を対象に行った面接調査の結果を発表した。それによると、16.0%の結婚移住女性が、「ここ1年間各種家庭内暴力を経験した」と答えたという。家族による暴力の類型は様々だった。無視して侮辱的な言葉を浴びせられたり、自由な外出を禁じられるのはもちろん、殴るぞと脅されたり、実際殴られたという回答も少なくなかった。
女性の27.7%は、「家族の中で関係を結び難い人がいる」と答えた。その対象は夫(11.0%)、姑(8.8%)の順だった。
農村経済研究院のパク・デシク研究委員は、「結婚移住女性は、封建的意識が相対的に強い農村に適応するのにつらい思いをする場合が多い。しかし、80%以上の農村漁村の住民が、多文化家庭や結婚移住女性の農村社会への貢献を評価したのは肯定的だった」と話した。
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