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珍島犬は韓国固有の純粋血統、韓国研究チームが解明

珍島犬は韓国固有の純粋血統、韓国研究チームが解明

Posted April. 17, 2012 07:36,   

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珍島犬(チンドケ・写真)が韓国固有の犬種であることが科学的に確認された。

韓国生命工学研究院のパク・ホンソク・ゲノム資源センター長研究チームは16日、珍島犬の細胞の中の核とミトコンドリアゲノムを解読した結果、珍島犬が純粋な血統を持つ犬種であることが分かったと発表した。

研究チームは研究資料の中で、珍島犬ミトコンドリアのDNA塩基序列部分を世界の79犬種と比較した。ミトコンドリアは細胞の中にある小器官で、ミトコンドリアDNAは生物の系統分類の比較に活用される。比較結果、9つの珍島犬ミトコンドリアDNAから、他の犬種からは見られない特異な点が発見された。朴センター長は、「特異な変異をベースに犬種の系統図を比較・分析した結果、どの犬種とも違う純粋な系統の品種であることが立証された」と説明した。

今度の研究は、珍島犬ゲノムの全体を解読したという点でも注目される。世界的に約400の犬種があるが、ゲノム全体が解読されたのは05年ドイツの犬種「ボクサー」に続いて、珍島犬が2番目だ。研究チームが珍島犬とボクサーのゲノムを比較した結果、2つの品種の遺伝的違いが0.2%だった。朴センター長は、「ヒトの人種間変異が0.1%であることに比べると、違いが大きい」とし、「人が犬を長期間にわたって人為的に交配して改良したため、品種間で遺伝的隔離が生じたわけだ」と話した。

朴センター長は、「ゲノムの解読結果は、珍島犬の純粋な血統を保存し、珍島犬の優秀なゲノムを利用して優秀品種を開発する上で活用できる」とし、「犬はガンや心臓疾患など人間と共通する遺伝病が360種以上に上る。今後関連疾患の研究に重要な遺伝情報を提供できると思う」と話した。

この研究結果はゲノム分野の有力誌「DNA研究」の4日付けのオンライン版に紹介された。



ilju2@donga.com