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中国成長率が2年9ヵ月ぶり低い水準に鈍化、急がれる輸出先多角化

中国成長率が2年9ヵ月ぶり低い水準に鈍化、急がれる輸出先多角化

Posted April. 16, 2012 08:50,   

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経済成長率が2年9ヵ月ぶりに低い水準に止まるなど、中国経済に赤信号が灯されたことを受け、中国への依存度が高い韓国経済も輸出市場を多角化するなど対応策が必要という政府の報告書が出た。

企画財政部(財政部)は15日に発表した「中国を眺める2つの視線と示唆点」と題した報告書の中で、「中国経済成長率見通しに対する下方修正などを受けて、中国経済が硬着陸することへを懸念する声が出ている」とし、このように提言した。

実際、中国経済は最近、成長と物価、輸出や不動産市場など、あらゆる部門で異常が読み取れている。13日、中国国家統計局が発表した第1四半期の経済成長率は8.1%で、昨年の4四半期の8.9%より0.8ポイント下がった。これは世界同時不況の真っ只中だった09年2四半期(7.9%)以来低い水準だ。

これは、中国経済をけん引している輸出が低迷しているためだ。中国の最大輸出国である米国と欧州の景気回復が失速している中、2月の中国の貿易収支は315億ドルの赤字で、23年ぶりに最大の赤字となった。3月に入って中国の貿易収支は53億ドルの黒字へ転じたものの、輸出増加よりは輸入が大きく減少した「不況型黒字」という評価だ。

物価上昇率や不動産景気の低迷など中国内部の経済状況も尋常でない。3月の物価上昇率は3.6%で前月より0.4ポイント高く、主要70都市の平均住宅価格は昨年10月から2月まで5ヵ月連続で下落した。不動産投資の損失で中国の地方政府10ヵ所の中で4ヵ所の負債比率が100%を上回るなど、地方財政の悪化することへの懸念も高まっている。

中国経済の硬着陸は、韓国経済に大きな悪材料になる可能性が高い。昨年に輸出全体の24.1%を占めるなど、韓国最大の輸出国である中国の景気低迷は、韓国の輸出減少につながるためだ。

財政部は報告書で、「韓国の対中国輸出の増加率は10年の34.8%から昨年14.9%へ落ちた」とし、「新興国などへ輸出市場を多角化する必要がある」と指摘した。そのうえで「中国が内需市場拡大政策を展開しているだけに、加工貿易形態の従来の輸出方式から脱して、化粧品や自動車、高級家電製品はもちろん、サービス市場への進出を支援するための政府の総合的な対応策が求められる」と強調した。



weappon@donga.com