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日本防衛相、自衛隊に北朝鮮ロケットの「破壊命令」

日本防衛相、自衛隊に北朝鮮ロケットの「破壊命令」

Posted March. 31, 2012 07:06,   

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日本の自衛隊に、有事の際、北朝鮮の長距離ミサイルを迎撃できる「ゴー(Go)サイン」が降りた。公海上で迎撃作戦を実施するイージス艦の護衛のため、初めてF15戦闘機に対し、警護命令も下された。

日本政府は30日、野田佳彦首相主宰で安全保障会議を開き、北朝鮮の長距離ミサイルやその部品が日本領土や領海に落下する場合、迎撃できるよう自衛隊に命じた。これを受け、田中直紀防衛相は、自衛隊に対し、「弾頭ミサイル破壊措置命令」を発令した。日本政府は、北朝鮮が長距離ミサイルを打ち上げた09年4月も、破壊措置命令を下したことがある。

防衛省は、北朝鮮によるミサイル打ち上げに備え、2段階の迎撃計画を立てている。ミサイルが軌道から離れ、日本領域に落ちると予想されれば、直ちに、イージス艦から迎撃ミサイル(SM3)を打ち上げ、1次迎撃をし、失敗すれば、地対空ミサイルのパトリオットミサイルを打ち上げる。防衛省はそれに向け、イージス艦3隻を、東海(トンへ)や沖縄周辺の東シナ海、西太平洋にそれぞれ配備することにした。また、パトリオットミサイルは、首都圏3ヵ所や沖縄本島、その周辺の島々に配備する計画だ。

これと共に、イージス艦が北朝鮮ミサイルをレーダーで追跡する間、周辺状況を把握できない無防備な状態に置かれることを考慮し、イージス艦1隻当たりF15戦闘機2台ずつを警護に当たらせた。日本政府が、「武器を防ぐために武器を使用する」と定めた自衛隊法第95条を発動したのは、今回が初めて。09年、戦闘機の警護無しに作戦に投入されたイージス艦は、何度も北朝鮮の航空機対艦ミサイルの照準ターゲットに露出された。

一方、サムエル・ロックリア米太平洋軍司令官は29日(現地時間)、米下院歳出委員会の予算聴聞会に出席し、北朝鮮の長距離ロケット打ち上げ計画に触れ、「最近、様々な事態を受け、北朝鮮の現状は最も緊急な(most pressing)安保懸案となっている」と話した。



changkim@donga.com yhchoi65@donga.com