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学費工面で行き詰った大学生、年利225%の借金地獄の実態

学費工面で行き詰った大学生、年利225%の借金地獄の実態

Posted March. 29, 2012 05:57,   

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ソウルの某大学3年生のA氏(24)は、先月10日から48日間、1日も欠かさず午後3時に2万ウォンを送金した。これをこれから17日間続けなければならない。1日でも送金できなければ、返済額が増える。

A氏は、ローン会社から借りた100万ウォンのローン元金と利子を毎日送金している。A氏は、大学1、2年の時に政府保証付学資金融資約1000万ウォンで授業料を払ったが、毎月8万ウォンの利子を返済できなかった。両親はレストランを経営しているが、銀行から10億ウォン台の融資を受け、毎月約1000万ウォンの元利金を返済しており、援助を期待できなかった。アルバイトをしたが、月38万ウォンの家賃や生活費に消え、利子の返済ができなかった。結局、信用度が下がり、今年は授業料の融資を受けることができなかった。すでに貯蓄銀行からも学資金として300万ウォンの融資を受け、生活費や書籍代に使っていたので、融資を受けられなかった。

A氏は、今年1学期に授業料のためにアルバイトをしたが、100万ウォン足りなかった。締め切りの期限が迫り、生活情報誌にあったローン会社の広告が目に映った。電話をかけると、ローン会社は「1日1度返済すれば負担も軽く、貯蓄する感覚で返済できる」と言って、ローンを勧めた。その後、ローン会社の職員がA氏の自宅の近くまで来て、出張費と融資手数料として10万ウォンを抜いた90万ウォンを渡した。ローン会社は、「65日間130万ウォンを返せばいい。もし60日間で1日も欠かさず2万ウォンずつ、120万ウォンを返済すれば、残り5日をまけることもできる」と言った。そして、「もし利子を1日でも返済できなければ、この利子を元金と合算して、再び利子を払わなければならない」とも言った。

いい条件だったが、年利換算すれば225%の超高金利だった。A氏は、返済のために平日は小学生3人の家庭教師をして60万ウォンを稼ぎ、金、土、日曜日の3日間は午後8時から翌日の午前5時まで、ビヤホールでアルバイトをして16万2000ウォンを稼いでいる。A氏は、「ビヤホールで稼いだ分はすべて利子の返済で出ていくので、生活費のために家庭教師を休むことができない。1日でも通帳に残高がないと心配で胸が苦しくなる」と話した。

現在、インターネットのサイトの掲示板には、「もう学資金融資も、貯蓄銀行の融資もだめだ。学習塾にも通わなければならず生活費も必要でお金に困っている。大学生にお金を貸してくれるところを教えてほしい」という書き込みを簡単に目にすることができる。書き込みの下には、無登録のローン会社が広告のコメントをし、すぐに融資できると誘惑する。インターネットの有名サイトの検索に「学生ローン」と入力すると、ローン会社が大量に検索される。

実際、東亜(トンア)日報の記者が大学生を装ってあるローン会社に電話をかけたところ、業者の多くは、100万ウォンを借りた場合、120万〜140万ウォンを45日、65日、85日で分割返済すればいいと言って融資を勧めながら、手数料としていくら抜くか、延滞利子がいくらかについては説明しなかった。そして、「まず会って話そう」という言葉だけを繰り返した。

融資を受けたい大学生は、韓国奨学財団が運営する学資金融資だけでなく、貯蓄銀行などの融資がすべて不可能な信用留意者が大半だ。民主統合党の朴柱宣(パク・ジュソン)議員が韓国奨学財団から提供を受けた資料によると、昨年、大学生の信用留意者は3万2902人で、前年2万6200人より6702人増加した。彼らの一部は、A氏のように融資を受けることができず、ローン会社の融資を受けて毎日返済に苦しんでいる。

韓国奨学財団関係者は、「利子の延滞で信用留意者になったとしても、一定レベルの成績を上回れば、再審査によって融資を受けることができる」とし、「ローン会社の融資に手を出す前に、必ず財団側と救済策を話し合って欲しい」と呼びかけた。



hjson@donga.com mck@donga.com