Go to contents

「韓米、韓国ミサイル射程の延長に共感」 李大統領、海外メディア会見で明かす

「韓米、韓国ミサイル射程の延長に共感」 李大統領、海外メディア会見で明かす

Posted March. 22, 2012 08:22,   

한국어

李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日、「(北朝鮮による長距離ロケットの打ち上げ宣言などで)様々な現実的環境が変わってきている」とし、「韓米両国の間では、(韓国弾道)ミサイルの射程を拡大するのが理に叶っていると言う認識が出来上がっている」と明らかにした。

李大統領は同日、ソウルで26〜27日に開かれる第2回核安全保障サミットの主宰を控えて行われた国内外メディアとの共同インタビューで、「現在、韓米間で協議をしているが、(ミサイルの射程を)300キロに制限することには、限界がある」とした上で、このように述べた。

同日のインタビューには、韓国・東亜(トンア)日報を始め、△日本の朝日新聞、△米紙ウォールストリートジャーナル、△英紙ファイナンシャルタイムス、エコノミスト、デイリー・テレグラフ、△フランス・ルモンドの欧米4ヵ国の有力紙や雑誌6社も参加した。

さらに李大統領は、「北朝鮮のミサイルが済州島(チェジュド)まで飛んでくることもありうるので、(射程を伸ばすのは)対称的観点から、我々にも必要だ」とし、「米国でも韓国の立場が、『韓米共同戦略を立てる上で、大変合理的だ』と考えているので、近いうちに妥協できると思う」と話した。

李大統領の同日の発言は、韓米が韓国弾道ミサイルの射程の限界を300キロと定めているミサイル指針を見直すことに、意見の隔たりが縮まったことを示唆するものであり、注目を集めている。韓国は01年に改正された韓米ミサイル指針を受け、弾頭重量500キロ、射程300キロを越える弾道ミサイルは開発できないよう、10年以上も縛られている。

一方、北朝鮮はすでに09年に打ち上げた長距離ロケットが3200キロ以上を飛び、韓国の10倍を越える弾道ミサイルの射程を確保している。

また李大統領は、北朝鮮が長距離ミサイルの打ち上げ猶予に合意した米朝合意を、16日後の事実上破棄させたことについて、「北朝鮮がいわば、『実用衛星』を打ち上げると主張しているのは、米朝協議が行われた後に変わったことではない。当初から打ち上げ計画を持って、米朝協議を行った後、(協議と打ち上げとを)別々に扱おうと言う戦略を持っていた」と指摘した。

李大統領は韓日間の懸案である元従軍慰安婦問題については、「日本は、『1965年の合意(韓日協定)によって解決された』と言う立場を固守しているが、元来65年には従軍慰安婦問題など無かった」とし、「合意から20年ほど経ってから慰安婦問題が持ち上がっており、法律に拘らず、人道的に解決しなければならない」と、日本政府に呼びかけた。



phark@donga.com