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あらゆるガンの進行を食い止める万能酵素を発見

あらゆるガンの進行を食い止める万能酵素を発見

Posted March. 19, 2012 08:48,   

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国内研究チームが、あらゆるのガンの進行を抑制する万能酵素を世界初で発見した。新しいがん治療剤の開発に大きく役立つものと見られる。

建国(コングク)大学・微生物工学科のアン・ソングァン教授とべ・スンヒ博士は、タンパク質分解誘導酵素の「ムーラン(Mulan)」が、ガン成長を抑制するのみならず、がん細胞を殺すことを発見した、18日、明らかにした。

乳がんや子宮がん、肺がん、リンパガン、骨髄ガンなどあらゆるがん細胞には、「Akt」という酵素が、異常に活性化している。同酵素は、がん細胞の成長を促すだけでなく、がん細胞を体のほかの部分に転移させるのに関わっている。また、がん細胞に、抗がん剤への耐性を持たせ、再発も手助けする。Akt酵素の機能についてはすでに、1990年代末に確認されたが、これを抑制する方法については、これまで見つからなかった。

研究チームは、ムーランがAktの284番目のアミノ酸にくっついて分解を誘導し、結局、がん細胞の進行を抑制することを確認した。研究チームはまた、Aktの分解が細胞の生き残りや死滅に大変重要な器官であるミトコンドリアで行われることも、追加で明らかにした。

アン教授は、「Aktは、ほぼ全てのガンに関わっており、これを抑制するムーランを活用すれば、新概念の抗がん治療剤も開発できるだろう」と主張した。



ymkim@donga.com