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外食チェーン大手、「食べ物の韓流」の立役者に

外食チェーン大手、「食べ物の韓流」の立役者に

Posted March. 05, 2012 08:07,   

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街角商店の業種にまで参入していると批判され、国内では問題児扱いを受けている大手企業の外食チェーが、海外では「Kフード」ブームを引き起こし、外貨獲得の立役者の役割を果たしている。

韓国の外食ブランドが飲食文化の「トレンドセッター」の役割を果たすと、中国や東南アジアなどの不動産開発業者らは、新しくオープンする諸っピンセンターに、韓国飲食店舗を誘致するため、有利な条件を示している。韓国の外食チェーンは、親企業の本格的な海外進出に先立って、現地市場の特性を把握し、消費者らに企業ブランドをPRする尖兵の役割も果たしている。

●デパートも優遇する韓国のパン屋

3日午前、中国北京のパリバゲット・ワンジン店。韓国の街角ケーキ屋の1.5倍ほどの広さの売場のレジ台前には、7、8人の地元住民が立ち並んでいた。ムン・サンジュンSPC北京・天津法人長は、「当初は、レジ台が2つあったが、お客さんが増え、昨年11月、さらに一台を増やした」と話した。昼食の時は、30ほどのテーブルが全てふさがるこの売場の1日の売上は計4万人民元(約709万ウォン)を超えている。

04年、中国に進出したパリバゲットは、現在、店舗を74ヵ所にまで増やし、しっかりと成長を続けている。従来のケーキ屋らは、工場で生産したパンを売ったのに比べ、パリバゲットは、1日に2回、工場から配達される半製品状態のパンを、売場で直接焼く「ベークオフ」システムを導入し、消費者らの口にあわせたためだ。4歳の娘や夫とパリバゲットの売場を訪れた30代前半の中国人主婦は、「ここに来れば、焼きたてのパンを食べることができ、新鮮でヘルシーな気がする」とし、「味や香りが強く、脂っこい中国のパンより淡泊なことも魅力的だ」と主張した。

中国の高所得層が多く訪れる人気屋となっているパリバゲットの売場を誘致しようと、不動産開発業者も足しげく通っている。天津の高級デパート「海信」は09年、パリバゲットを誘致し、2年間、テナント料を免除し、売場内装費用の半分を自社の方で負担した。パリバゲットが05年、高いテナント料のために入居することのできなかった北京のランドマーク、「ザ・プレース」も10年12月、テナント料を当初の提案の4分の1に引き下げ、パリバゲットを立地のよい場所に誘致した。

●ホーチミンを占領したロッテリア・トゥレジュール

ベトナムでは、トゥレジュールやロッテリアがそれぞれ、ベイカリーやファーストフード部門で市場を先導し、親企業のCJやロッテグループの系列会社の現地進出を先導している。

07年、現地に進出したトゥレジュールは現在、ホーチミン市内の直営店14ヵ所のうち12ヵ所が黒字を出すほど、しっかりと定着している。コッペパンにベトナム人が好む鮮紅色のソーセージを上乗せするなど、メニューを改善させ、バイクが主要交通手段となっていることに目をつけ、無料「バレーパーキング」サービスを実施するなど、細かな現地化を試みたおかげだ。

CJは最近、買収したマルチフレックス劇場チェーンの「メガスター」の利用客に対し、トゥレジュール製品の割引クーポンを提供するなど、現地での事業拡大にトゥレジュールブランドを積極的に活用している。CJ関係者は、「ベトナムの官僚らに会って、事業について協議する時、CJは知らなくてもトゥレジュールは知っていると言う人たちが多かった」とし、「トゥレジュールの有名税のため、グループがテーマパークや外食産業など、他の事業を推進するのに、様々な面で役立っている」と主張した。

昨年末現在、ベトナムで104ヵ所の店舗を運営し、ファーストフード市場でKFCとしのぎを削っているロッテリアも、地元の住民らにとってはロッテの「花形」ブランドだ。豊富な水産物を活かした「えびバーガー」や韓国流ソースを使用した「焼肉バーガー」は、ベトナム人が好むメニューだ。現地での生活7年目の大手企業のひとりの駐在員は、「ロッテリアの看板に照明をつけておくだけでも、十分な広告効果を上げているのが現状だ」と話した。



yhkang@donga.com dawn@donga.com