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米議会、中国の脱北者送還問題で聴聞会開催へ

米議会、中国の脱北者送還問題で聴聞会開催へ

Posted February. 29, 2012 07:45,   

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中国による脱北者の北朝鮮への強制送還危機に関連し、米議会が来月5日、緊急聴聞会を開く。

米議会傘下、「議会ー行政部中国委員会(Congressional−Executive Commission on China)のクリストファー・スミス委員長(共和党下院議員=ニュージャージ)は27日、「北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)が権力を掌握した後、3代滅族指針を下し、脱北者への取締りを強化させている」とし、「中国は脱北者らが、北朝鮮に強制送還されれば、死刑の危機に置かれることを知っていながらも北朝鮮との関係のため、脱北者を強制送還させている」と明らかにした。スミス委員長は、「中国による脱北者の強制送還は、明白な国際法違反だ」とした上で、「聴聞会で北朝鮮の非人道的行為や強制送還の法的問題点について、重点的に取り上げる計画だ」と話した。

同委員会は、聴聞会に先だって、中国による脱北者の強制送還を批判する声明も発表する予定だ。聴聞会では、中国で4度も逮捕され、北朝鮮に送還された脱北者のチョ・ジンへ氏とハン・ソンファ氏親子が、強制送還されて北朝鮮で受けた様々な拷問や虐待について証言を行う予定だ。ロバート・コーエン北朝鮮人権委員会理事会共同議長や北朝鮮人権団体ディフェンスフォーラム財団のスーザン・ソルティ代表も、証人として出席する。

今回の聴聞会は、米議会で中国問題を担当している中国委員会が開くもので、これまで北朝鮮関連聴聞会は主に、上下院・外交委員会主宰で北朝鮮の全般的な人権状況の実態について議論してきたこととは異なり、中国の姿勢が焦点になる見通しだ。

脱北者関連の米議会の聴聞会は09年、北朝鮮人権週間にあわせて一度開かれたことがあるが、今回のように、北朝鮮への強制送還という直接的懸案をテーマに、緊急招集されたことは無かった。

ヒラリー・クリントン国務長官は29日、下院・外交委員会の予算関連聴聞会に出席し、中国による脱北者の強制送還について立場を表明するものと見られる。ディフェンスフォーラム財団のソルティ代表は、「米政府が中国の脱北者の強制送還について、本格的に仲裁に乗り出しただけに、クリントン長官が今回の事態に関する立場を明らかにする可能性が高い」と話した。



mickey@donga.com