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北朝鮮幹部が訪中、脱北者を犯罪者扱いしない条件で早期送還を要求

北朝鮮幹部が訪中、脱北者を犯罪者扱いしない条件で早期送還を要求

Posted February. 27, 2012 08:24,   

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中国当局に抑留されている脱北者の北朝鮮への強制送還に反対し、6日間、ハンガーストライキを続けている自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員は26日、「北朝鮮の幹部3人が24日に中国を訪問し、『脱北者を犯罪者扱いしないから、全員北朝鮮に早く送還してほしい』と要請した」ことを明らかにした。

朴議員は同日、ソウル鍾路区(チョンノク)の駐韓中国大使館の前で記者会見を行い、「現在、北朝鮮側は(脱北者が抑留されている)瀋陽拘留所を訪れ、面接交渉権を行使しようとしている」とし、「韓国政府が脱北者に韓国人証明書を発給せず躊躇している間に、北朝鮮は素早く動き、脱北者を懐柔するために面接交渉権を行使しようとしている」と主張した。朴議員は、「このような事実を中国公安当局内部の情報員を通じて聞いた」と明らかにした。

さらに、「韓国政府が出て面接交渉権を行使し、韓国の家族と会わせ、中国政府に強く抗議して、北朝鮮が脱北者を懐柔・脅迫できないようにしなければならない」と求めた。また、「脱北者の自由意志を国連難民機関(UNHCR)が判断できるよう政府が国際社会に対して最善を尽くさなければならない」と強調した。

朴議員は、「憲法上、韓国国民の未成年者の子どもは韓国国籍を有すると見る。現在抑留されている未成年者のうち両親がすでに韓国に入国した子どもは韓国国民だ」とし、北朝鮮の面接交渉権行使の動きを批判した。また、「北朝鮮が中国に脱北者を犯罪者として扱わないと言っているのは偽りだ。中国が拷問禁止条約に加入しているため、そのように言っている」と主張した。

一方、中国大使館の前には、国を離れて韓国に滞在している外国人難民40人が、国際難民支援団体「難民の避難所」の人々とともに、「私たちの友人を助けて下さい」と書いたプラカードを持って抗議デモを行った。コンゴ、バングラデシュなどから来た難民は、「同じ難民の立場である脱北者のことを考えると心が痛い。強制送還は難民条約違反であり、犯罪と同じだ」と声を上げた。

一方、北朝鮮の朝鮮赤十字社中央委員会の報道官は25日、朝鮮中央通信の取材に対して、「傀儡逆賊輩党の『脱北者送還反対』騒動は、さらなる反共和国謀略狂乱劇だ」と強く非難した。同報道官は、脱北者送還反対の努力を「おぞましい醜態」と主張し、「本来『脱北者』問題は難民問題でなく、北朝鮮住民に対する誘引拉致策動の産物だ」と主張した。北朝鮮の宣伝用インターネットサイト「我が民族どうし」も24日の論評で、「(脱北者の送還は)主権国家の正当な活動」と主張した。



jhk85@donga.com will71@donga.com