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家計負債が初めて900兆を突破

Posted February. 23, 2012 07:45,   

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家計負債が史上初めて計900兆ウォンを突破した。専門家らは、韓国経済が低成長の局面に差し掛かっているなか、膨大な家計負債が消費心理を押さえ、経済への負担要因になりかねないと懸念している。

22日、韓国銀行の「2011年の家計信用」と題した資料によると、昨年第4四半期末現在の家計負債(家計信用残高)は、計912兆9000億ウォンと集計された。金融機関の家計融資が858兆1000億ウォン、販売信用(クレジットカードなどの使用後、決済金の支払いまでの借金)が、計54兆8000億ウォンだった。

家計負債は、前四半期より計22兆3000億ウォン(2.5%)増加し、2010年末に比べ66兆ウォン(7.8%)増加した。前年比家計負債の伸び率は、クレジットカード大乱が起きた2003年は1.7%に止まったが、その後次第に増え、2006年は11.4%へと急増し、その後引き続き8〜9%台を維持している。同期間、実質的な経済成長率を一際上回る伸び率だ。家計負債の絶対金額も、2002年(464兆7000億ウォン)以降10年足らずで2倍近く膨らんだ。

預金取り扱い機関の家計融資のうち、預金銀行の家計融資残高は、計455兆9000億ウォンと、前四半期より6兆2000億ウォン、貯蓄銀行や相互金融などのノンバンクは計186兆8000億ウォンと、7兆9000億ウォン増加した。また、保険会社やクレジットカード会社(現金サービス)、消費者金融など、その他の金融機関の融資残高も、計215兆4000億ウォンと、5兆ウォン増加した。その他の金融機関の増加額は、前四半期の2兆3000億ウォンの2倍を上回る規模となっている。

都市銀行からの融資が難しい、格付けの低い消費者がノンバンクに詰めかけ、負債の質も悪化している。最近、銀行への金融当局の融資規制が、一定部分「風船効果」を引き起こした結果と見られる。

現代(ヒョンデ)経済研究院の朴ドクベ研究委員は、「家計負債の増加は、消費を減らし、企業各社の売上を減らす悪循環を招く」と述べ、「元本や利息返済の負担のため、皆それぞれ預金を崩し、保険も解約する初期段階にすでに差し掛かっているように見受けられる」と分析した。



jarrett@donga.com